PS4版スパイダーマン プラチナトロフィー取得レビュー

ゲームレビュー
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注: この記事は2022年6月17日に筆者が運営する別のサイトで公開したものを本ブログへ移転したものです。

2022/5/31、PS4版スパイダーマンのプラチナトロフィーを取得しました。奇しくもPCでのマーベル スパイダーマンリマスター版が発表されるのと同日に。

期待していた作品でしたが、その期待を上回る完成度と楽しさの作品でしたので、丁寧に何がすごかったのかレビューしていこうと思います。また、惜しい点も紹介します。

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良かったところ

1.酔いにくいカメラワーク、カメラ距離

これを1つ目に持ってくるべきか悩みましたが、自分にとってはものすごく重要なポイント。カメラ距離が遠目に設定されているおかげで、3D酔いしにくくなるように設計されています。どんなに素晴らしいゲームであろうと、プレイ不可能では無に帰します。

FPS視点や肩越し視点が苦手な人って結構多いと思います。自分も大の苦手で、数分で気持ち悪くなるのであの視点は嫌いです。そんな人でも、このスパイダーマンは大丈夫なはずです。

ウェブや強靭な身体能力を活かしたアクロバティックな動きも、全く3D酔いせずに楽しむことができます。ただし、後述する一部エリアでは肩越し視点になり若干酔いました。

2.  操作性が非常に良い

このゲームの開発者が本当にすごいと思うのですが、スパーダーマン自身の動きに不自然な部分がほとんどありません複雑なマンハッタンの街を飛び回ることになりますが、簡単なボタン操作かつ自然な動きで飛び回ることができます。

また、戦闘時のボタン操作は若干複雑になりますが、移動時だけでなく戦闘時も動きに不自然さがなく、コンボをスムーズに繋げていくことができます。ガジェットを使った攻撃も、必殺技のフィニッシュムーブも、もっさり感もなく、不自然さもない、素晴らしいバランスでまとまっていると思いました。

3.フィールドの作り込みがすごい

これはこのゲームで一番驚いたことなのですが、グラフィックがすごい。具体的には、グラフィックの物量がすごいです。ビルや歩行者、車など、都会を構成するあらゆるオブジェクトの量が、他のPS4のゲームよりも頭一つ抜けているように感じました。

単純にこれだけのオブジェクトを作成したこともすごいですが、PS4でこれだけの情報量を1度に処理できることに、改めてPS4の性能の高さを実感いたしました。カクついたりする場面もなく、しっかりFullHDで描画されています。

PS5のようにレイトレーシングには対応していませんが、ビルや水面の反射、日光や影の表現もリアルで、性能不足などは全く感じませんでした。

もちろん、オブジェクトの量だけでなく、1つ1つのオブジェクトのクオリティも十分なポリゴン数で、非常にリアルだと思いました。

まさに現実並のグラフィックで街を飛び回ることができます。

4.その他

細かい点ですが、セーブがいつでも可能です。個人的に、ホライゾンゼロドーンのような、特定の場所でのみセーブが可能な設計はあまり好きではないので、いつでもセーブできるのはありがたいです。

また、今作はオリジナルストーリーとなっているので、若干キャラクターの情報不足はあるものの、基本的にはスパイダーマンを知らない人でも問題なく楽しめます。次回作のマイルズ・モラレスとは明確に繋がりがあります。

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惜しいと思ったところ

1.ステルス(隠密行動)パートは、基準が甘くテンポも悪い

本作ではストーリーのいくつかの部分でステルスパートが存在し、敵に見つからないように慎重に行動することが求められます。個人的には、もう少しこのパートは少なくても良かったのではないかと思います。

基本的にヒロインのMJや、次期ヒーローのマイルズ・モラレスを主に操作してステルスすることになりますが、特にMJのパートでは、無謀にも敵地に単独で乗り込んで情報収集する場面が多いですが、いつもスパイダーマンに最後頼ることになるので、MJの印象が悪くなりました。

ただし、これは本家スパイダーマンでも同じようなキャラだったのかもしれません。

あと、もともとのゲーム性が爽快感抜群なだけに、ステスパートでコソコソプレイするのがなんとなくもどかしさを感じるところでもありました。

あと、ステルスパートのあるゲームをこれまであまりプレイしてこなかったので比べる事はできませんが、結構見つかるときの判定は甘いです。敵の視界内に一定時間いると見つかる、という仕様のため、ガッツリ目の前を通過しても案外見つかりません。

以上のことからあまりステルス要素のこだわりも感じらなかったので、むしろほとんど必要なかったのではないかなと、個人的には思いました。とはいえ大きなマイナスポイントではありませんが。

2.  建物内でのキャラクター操作は、肩越し視点のカメラ

本作は基本的には良いところで説明したように十分なカメラ距離が保たれているので多くの人が快適にプレイできると思いますが、唯一個人的に少し酔いそうだったのが、建物内での探索パート

建物内では基本的に洋ゲーにありがちな肩越し視点のカメラになるので、何かを探すときにカメラの移動が多くなって気持ち悪くなりやすいです。

とはいえ建物内のパートは少なく、探しものも攻略サイトなどを見なくても全て簡単に見つかるので、そこは良心的だと思いました。酔いやすい人でも、おそらく大丈夫な部類だと思います。

3.PS4、PS4pro両方で30fps

あくまでCS機のソフトですし、気にしない人は全く気にしないと思いますが、PS4proでもフレームレートは30fpsとなっています。

とはいえ、処理落ちなどの場面はなく、安定したフレームレートだったのでプレイ中は全く気になりませんでした。

シューティングゲームやレースゲームのようにフレームレートが重要なわけではないですが、もしもフレームレートにこだわる場合はPS5やPCで発売されているリマスター版をおすすめします。

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感想

PS4で主にゲームをプレイしてきましたが、ゲーム性においても、グラフィックの面においても、PS4のソフトの中で最高峰の出来だったのではないかと、個人的には思いました。最新のゲームと比較したらわかりませんが、2018年時点でここまでのゲームソフトが完成していたのには驚きです。

今でこそ多くのゲームソフトにおいてワイヤーアクションが浸透していますが、スパイダーマンはそのヒーローの性質上、ワイヤーアクションの先駆けなのではないかと思います。

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドに触れて以来、地面だけでなく壁面や空中での移動手段の大切さや面白さを実感しましたが、本作マーベル スパイダーマンほど移動が楽しいゲームソフトはありませんでした

オープンワールドという性質に、スパイダーマンのウェブを使った移動はこれ以上なくマッチしていて、ファストトラベルなど使わずに目的地に移動したくなります。実際、ファストトラベルはほとんど使いませんでした。

ジャストコーズ3のように、空高くどこまでも自由に飛んでいけるわけではありませんが、ビルに囲まれたマンハッタンでの機動力は明らかにスパイダーマンの方が良いと感じました。

調べてみると、スパイダーマンのゲームは過去にいくつも発売されていたようですが、本作はある意味到達点に達した完成度だったのではないかと思います。

操作系統は特に戦闘において若干複雑で、小回りを利かせて動くのは慣れが必要ですが、その分様々なスパイダーマンのアクションを自分で行うことが出来ます。スーツやスキルも豊富なので、アクションに飽きるということもありませんでした。

ちなみに難易度ですが、一番易しい難易度でもそれなりに敵は攻撃を連発してきますし、ダメージも大きいので、戦闘に関しては結構回避や技を駆使しないと進められないと思います。最上位の難易度では、敵の数が多い上に1体1体の攻撃頻度も高いので、相当な難易度になります。プラチナトロフィーだけなら、どの難易度を選んでも獲得することが出来ます。

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終わりに

以上、PS4版 マーベルスパイダーマンのレビューでした。

他にもPS4やスイッチ、3DSなど多数のソフトのレビューを公開しているのでよかったらお読みいただけると嬉しく思います。

お読みいただきありがとうございました。

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