【タイポマントロコンレビュー】ゲームで言葉遊びができるインディーゲームらしい意欲作品！

今回は英単語を使ったインディーアクションゲーム「タイポマン」のレビューをしていきます！

かなり意欲的なコンセプトで作られた本作ですが、思ったよりも細かい部分まで作り込まれていて、インディーゲームとしてはかなり完成度が高いと思いました。

今回はトロフィーコンプリートまでプレイをした感想やレビューを、良い点・悪い点から紹介していきますので、ぜひ最後まで御覧ください！

ゲーム概要

本作の特徴といえば何と言っても、アルファベットを使った言葉(単語)による謎解きやアクションです。

例えば、UとPを使って「UP」という単語を作れば、単語の周囲にある足場や装置が上昇する、という具合に、作った単語によって様々な効果が発動します。

「ON」を作ればスイッチが作動し、「TILT」を作れば足場が傾く、など本当に多種多様な単語に対応して様々な反応が起こるので、1人でじっくり考えるのも楽しいですが、複数人で知恵を出し合ってプレイするのも非常に楽しいゲームです！

その他基本的な部分はオーソドックスな横スクロールのアクションゲームとなっていて、難しいアスレチックなどは無いので、英語をある程度習ってきた方なら誰でも気軽に遊べるのも良い点ですね。

上記のように作成した単語に応じていろんな効果があるのですが、これもかなりこだわって作られていて、「EYE」と作れば主人公の頭が目玉になる、「HAT」と作ればおしゃれな帽子を被る、「SAD」と作れば悲しい表情をするなど、単語の通りに反応していろんな表情を見せてくれます！

また主人公の見た目だけでなく、画面効果も様々で、「RETRO」で古めかしいエフェクトが画面全体にかかったり、「AIR」と作ると風が吹く表現が起きたりと、かなりこだわって制作されているのが伝わってきます。

当然ですが、アルファベットを組み合わせて単語を作りながらゲームは進行していくので、プレイしているだけで英単語や曖昧だった綴りの勉強になります。

勉強をするためのゲームというのも世の中には溢れていますが、本作は知育をアクションゲームの一部に落とし込んでいるという点で非常に優れていると思いました。

やはり勉強のためのゲームというと、クイズ形式だったり選択問題を解いていくだけだったりと、良くも悪くも普段の勉強の延長線上にあるものでしかなかったのですが、本作は全く違うアクションゲームとして完成されているので、上記のようなゲームと比較すると、もっと楽しみながら学ぶことができます。

ちなみに、海外で制作されたゲームのため、日本人には馴染みの薄い英単語(GASP(息継ぎ)など)もときどき出できます。なので、英単語力の力試しをしてみたい方にもおすすめですよ。

シロウ

辞書や翻訳機能、攻略サイト等を見ずにクリアできた方は、相当英単語力が高いと言えると思います！(筆者は無理でしたw)

本作は英単語で遊ぶことを題材にした一風変わったゲームですが、ちゃんとアクション部分もこだわって作られている印象でした。

各種キャラクターやオブジェクトの動きに不自然さが全然ありませんし、操作の手触り感も良い感じで、さらにムービーシーンもゲームのボリュームの割には長めに用意されているので、力を入れて制作されているのが伝わってきました。

また、ミスした場合のリスタート地点もかなり細かく配置されているので、ほとんどストレスなく遊ぶことができるのもとても良かったです。

本作は海外で制作されたゲームのため、日本語ローカライズがイマイチな部分があります。

ただのアクションゲームならば別に多少の翻訳ミスくらい気にならないんですけど、流石に英単語を題材にしたゲームという性質上、翻訳の精度がやや悪いのは見逃せません。

例えば、「GENTLEMAN(紳士)」のゲーム内での翻訳が「神社」になっていたりと、明らかにネイティブの翻訳では起こり得ないミスがあるので、日本語版を発売する以上は、もう少しこだわってほしかったですね。

一応本作をトロフィーコンプリートするまで遊んでみましたが、期待していた以上にアクションゲームとしての完成度が高いのが良かったです。

キャラクターの動きに不自然さがありませんし、操作感も悪くないので、インディーゲームとしてはすごく楽しめました。

値段も手頃なので、楽しみながら英単語の学習がしたい方、短時間で軽めに遊びたい方などにかなりおすすめです！

お気に入り度: 75点/100点

プレイ時間: 約25時間

このブログでは他にも僕がプレイしたゲームのレビューやゲームコラムを中心に、その他雑記なども掲載しているので、興味がありましたら他の記事もご覧いただけるとお役に立てるかもしれません。

お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m