シロウです。
僕は実は去年まで大学生だったのですが、振り返るとあまり充実していない大学生活で、後悔ばかりです。
そこで今回は僕の備忘録も兼ねて、大学生活で辛かったことを思い出せる限り書き残して思うと思います。
巷には苦労からの成功体験ばかり溢れていますが、この記事では自分の失敗ばかりで今に至るまで何もハッピーエンドではないですが、こうやって生きている人もいると知ってもらえたら嬉しいです。
一般論としては、楽しいらしい
大学生って、「人生の夏休み」なんて言われ方をする場合も多いですよね。
確かに高校生や社会人の過密なスケジュールに比べると自由時間が多いし、たとえやるべきことが多くても時間にある程度融通が利く場合が多いです。
まあ、良くも悪くも放任主義な環境であると言えると思います。
しかしこの自由な時間の多さから、人間としての価値を嫌でも痛感することになってきます…。
これから色んな大学生の辛い部分を語っていきますが、個人的に、この自由な環境が原因となっていることも割と多いと思います。
コミュニケーション能力が低いと詰む(ぼっち)
大学生活は、親しい友人がいるかどうかで楽しさ、そして場合によっては成績までもが大きく変わってきます(多くいる必要は無い)。
真面目に勉強するだけなら1人でもいいじゃん、と思われるかもしれませんが、後で語るように講義でついていけない時や試験の過去問などを入手したい場合、どうしても同級生や先輩の人脈があるかどうかでだいぶ苦労が変わってきます。
また、急な講義の予定の変更などの場合も、友人やグループラインなどの繋がりが無いと分からない場合があります。
実際僕は何度か休講になったことを教室に入ってから知った経験があり、なんとも虚しい気持ちになりました笑
また当たり前ですが、夏休みや春休みの長い大学生は休日をどれだけ充実させられるかで大学生活の印象が全く変わってきます。
もちろん1人でも寂しくないし充実して過ごせる方はそれでも良いと思います。
でも多くの方はそんなに強くないはずですし、実際一人でいる時間が多かった僕は何度も虚無感に襲われていました。
本当は誰かといたいのに、予定の無い休日ばかりを過ごしていると負の感情がどんどん大きくなってしまいます。。。
高校までは学校が忙しくて意識せずとも嫌でも同級生や家族と顔を合わせるので、孤独感なんてほとんど感じたことは無かったですしむしろもっと一人の時間が欲しかったですが、大学では一人暮らしをしていたので、意識して友人や恋人を作らないと精神的に参ってしまいます。
ぼっちでいると、嫌でも自分の人間としての価値を考えてしまいます。
そこそこ積極的に話してみたのに、なんで周りに人がいないんだろう、、逆になんであの人の周りには、自然と人が集まるんだろう、なんであの人ばかり色んな人に優しくしてもらえるんだろう…考えたくもない負の感情がどんどん膨れ上がり、嫌でも人間としての優劣を突きつけられました(ちょっと大げさに捉え過ぎかもしれませんが,,,)。
人脈が無いと過去問が手に入らない
まあ人脈と言うと大げさですが、少なくとも多少顔の広い友人が1人はいると良いです。
というのも、先輩から過去問をもらえるかどうかで大学の成績はかなり左右されます。
グループラインで回ってきたりする場合はそこまで問題無いですが、時には一部の人達だけの間で出回ることもあると思います。
そういう場合にぼっちにはまず過去問は回ってきません。
大学の先生はほぼ毎年同じような問題を試験に出す傾向があるので、過去問を入手できるかどうかは、GPA(大学での成績)を高くして研究室選びや就活を有利にしたい場合は生命線です。
まあでも真面目に勉強していたら良い点数も当然取れるかもしれません。
しかしですよ?自分は何日もかけてテストに向けて勉強してやっと手にした点数なのに、前日に一夜漬けで過去問で勉強した人が同等以上の点数だったらめちゃくちゃ悔しいし辛くないですか?
しかし、これはある意味社会の縮図なのだと、当時諦めていました。
残酷ですが、人脈や魅力のある人に有益な情報が集まるのは社会に出てからも同じなのです。
ああ、きっと大学はそういう社会の訓練の場でもあるんだなと、自分なりに解釈して無理やり溜飲を下げていました。
休日がどれだけ充実しているか
大学生といえば休日。
春休みや夏休みが長いですし、特に1、2年生の頃はそれなりに自由な時間が多いのではないでしょうか。
この休日をどれくらい充実させられるかで、大学生活への印象は180度変わると言っても過言ではありません。
高校生までは比較的勉強や部活など学校のイベントだけでもそれなりに忙しいので休日の使い方に困るなんてことはあまり無いと思いますが、大学では重要です。
別に遊びじゃなくても良いんです。バイトでも部活でも勉強でもボランティアでも留学でも、なにかしら予定が入っていると充実感があると思います。
ただ、よっぽど何か人間的に魅力のある人でないと、受け身では何も始まりません。
なので、いかに積極的に行動できるかどうかで大学生活は決まります…が。
この無駄に与えられた自由時間の苦痛さは分かる人には分かると思います。
上に挙げたバイトや留学とかって、それなりにメンタル強くないとなかなか実行できないですよね、体力・行動力だって必要ですし。
僕にとっては、何をするにも誰かと関わらなければいけないので結構勇気がいります。
僕は一応細々とバイトなどをしていましたが、周りにはもっとガッツリバイトしたり遊んだりしている人が多かったので、充実感は微塵もなく、ただただ比較しては毎日が苦痛でした。
なんで自分はこんなに毎日虚しいのか、そんなことばかり考える日々で、周りと比較しては勝手に傷ついて。。。
恋人の有無
大学2年までは恋愛のれの字も頭に無い、恋愛に関しては非常にノーテンキに過ごしていました。
今思い返しても非常に後悔しています。どうしようもなかったですが。
普通の人はおそらく中学生や高校生くらいで経験しているような、(理想高すぎな)初恋についての失敗とかを、その年でようやく体験するわけですね。
もう恋愛とかに関して自分の言動に後悔ばかりで過去の自分を消したくなります。
未熟で余計な言動で迷惑かけた人たちに申し訳ないです。
大学生に限った辛さではないかもしれませんが、恋愛、そして将来のパートナー選びが活発になる大学時代に恋愛面でメンタルを崩す方も多いのではないでしょうか。
あくまで端から見ていた感想ですが、同じ大学では学力や収入などではあまり判断されないため、ルックスがいい人、会話が上手い人はモテます。
もちろん人に尊敬されるような能力や実績がある人も、自然と人が集まっていましたね。
計画性のある人達は学部生時代に生涯のパートナー探しもするようで、魅力的な人たちは入学早々、夏休みくらいまでには付き合い始めている方も多かったです…早!!
未だに異性と手すら繋いだことのない自分ですが、早い人達は大学1年の時から恋愛経験を積んでいるので、経験の差を意識しだしてからはしばらく◯にたくなりました(笑)
恋人の有無は休日の充実度にも関わってきます。
友人関係に比べて密な間柄ですから、休日の多い大学生にとっては恋人の存在は大きいと思います。
その気になれば毎日会うことだってできますし。
別に居なくても全然気にしないという方はそれで良いと思いますが、自分のように途中から欲しくなってくると、ある程度周りの人間関係が出来上がってきてるので色々苦労するかもしれません。
あとこれは大学生だけでない辛さですが、恋愛って嫌でも人間としての優劣を考えさせられるんですよね。
誰にも相手にされなかったり、釣り合わない人を好きになってしまったり。
人間の価値ってなんなんだろう…考えたって仕方ないのに、ずっとそんなことばかり考えてしまいます。
この先誰も愛する人がいない人生かもしれない…暗い未来ばかり考えて、肝心の学業や就活に支障をきたすこともあるかもしれません。
大学時代にまともな異性関係を構築できるかどうかで、大学生活の充実度や精神的な安定性は大きく変わる場合もあると思います(大げさ?)
学校では一切教わる機会がないどころか教育現場においては恋愛など性の絡む話は遠ざけられますが、本能的な部分に関わることなので適切な時期に充実しているかどうかで人生の方向性すら変わってくることもあるのではないでしょうか。
部活でも自信喪失
なにげに運動部に所属してました。
週4日4時間ずつの練習なので、割とガッツリやっていました。
2年生の途中くらいまでは本当に打ち込んでいたので、自分の成長を楽しく思う時もありました。
けど、残念ながら自信に繋がることはありませんでした。
基本個人競技なのですが大会では毎回ほぼビリ、部内でも後輩にどんどん先を追い越されて、なんでこんなに頑張ってるのにできないことばかりなんだろう…と落ち込むことが多かったです。
まあ元々運動神経が良い方ではないですし初心者にはハードルの高い競技でもあったのですが、流石に万年大会でも部内でも最下位にいると自信が無くなることはあっても自信が付く訳はないですよね…。
だけど、部活の皆は先輩も同期も後輩も本当によくできた良い人達ばかりだったので、この人間関係には当時救われていましたね。
研究室が大変
僕は理学部の学生でしたが、まあ例に漏れず研究活動は大変でした。
3、4年生ではほとんど研究生活の記憶しかありません。
教授は変わった方な印象もありましたが基本的に良い人で、体調を崩しがちだった自分のことも頻繁に気にかけてくれていました。ただ稀に何かに怒ると豹変するのでそういう時は怖かったですが笑
好きな分野の研究だったのと、幸い同期の人達も皆親切で良い人たちだったので劣悪なメンタルでもなんとか卒業することができましたが、ほんと、あとちょっと大変だったら限界だったかもしれません。
ただ、僕は合計1年休学しているので研究室で一つ下の学生が同期だったというのもあり、あまり同期とのプライベートな遊びなどの楽しい思い出というのはありません。
体調を崩していたことに加え研究活動自体が忙しかったので、毎日大変でしたね…。
当時やれるだけのことはやったつもりですが、入学当初は大学院にも進学したいと思っていたのに学問の道の最後がこういう不安定な心境で終わってしまったことは今でも少しやりきれない思いです。
とにかく金が足りない
大学生は下宿する人も多いですし、学費も国公立の大学に通っていたとしてもそれなりに日本の大学は高額です。
なので多くの学生が資金繰りに苦悩しながらの学生生活を強いられることとなります。
親の仕送りも殆どない場合は、下宿代や授業料のためのお金を稼ぐために学業以外に多大な時間と労力が必要なことは言うまでもありません。
せっかく学問を学ぶために大学に来たのに、日々の生活費のためにアルバイトをこなすだけの日々って日本ではなんだかあるあるみたいなお話になってますが、普通に考えておかしいですよね。
自分も節約のためにやっすいボロアパートに住んだり、ほぼ栄養価の無い食事を一時期摂ったりしてましたが、当然ですが心身ともに豊かな学生生活を送るのは、これでは不可能です。
お金のために肉体も精神もすり減らしながら大学に通うのはやはりおかしいですし、体調を壊す原因にもなります。
色んな大学生活が辛い理由を綴ってみましたが、多くの人が一番苦労するのはこのお金の面ではないでしょうか。
下宿代や学費以外にも、部活やサークル、プライベートな人付き合いなど、何をするにもお金が必要になるので、これを本業の学業以外で収入を得てなんとかしなきゃいけない状況は、そりゃ大変ですよね。
今の日本の政治や経済状況を鑑みるとこの問題は到底解決できないかもしれませんが、将来的にはちゃんと学ぶ意欲のある人が心置きなく学べる環境が整っていることを祈ります。
根本的には大卒資格が多くの企業の就職に必須なことをやめさせた方が良いと思うんですけどね。
そのせいで就活のスタートラインに立つためにお金がなくても大学に行かざるを得ない状況ですし、若い人の労働力は大学4年間分社会から減ることになりますし。
大学は一般教養を学ぶ場ではなく研究機関ですから、昔のように学問において選ばれし天才だけが進学し社会の役に立つ研究をしてもらい、わざわざ大学まで進学しなくても普通の仕事に就けるようにした方が良いと思っています。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
ハッピーエンドでもなく、辛いことに対する対処法が書かれているわけでもないですが、同じように悩んでいる方、もしくは悩んでいた方が何か感じ取ってくれたら幸いです。
個人的に大学生活って最初の頃はワクワクしてたし実際途中まではすごく楽しかったけど、精神面で体調を崩してからはほんとに辛いことが多かったです。しかも結果の伴わない苦労なので充実感もありません。
もちろん自分のせいです。
こういう思いをする大学生が1人でも減ると良いなと思います。
ただ、小学校も中学校も高校も思い返せば全部大学よりも辛かったです。
周りの人達や雰囲気など大学の生活環境はとても良かったはずなんですけど、高校以下の時代に形成された歪んだ人格では大学の環境についていけなかったのかもしれません。
気付くの遅かったけど、自分は社会不適合者なんだなと思いました。
こんな文章に付き合っていただきありがとうございましたm(_ _)m
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