ゲームソフトをすぐセール対象にするメリット・デメリット

ゲームコラム
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昨今、ゲームソフトの主にダウンロード版に関しては、発売から年月が経つとセールで安くなるというのが当たり前になってきました。

消費者として基本的に歓迎すべきことなのですが、やり方によっては問題になってしまうことも少なからずあります。

興味のあるゲームなら発売日に買うことも多いと思いますが、それは本当に賢い選択なのでしょうか?

今回はゲームソフトを年月とともに安売りしていくことのメリット・デメリットを語っていきたいと思います。

近年のゲーム業界では、ゲームソフトを発売日に買うべきなのかは悩ましい問題に感じます。

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メリット

ゲームソフトの需要低下を防げる

年月が経つとなぜ値下げされるのかを考えれば当たり前のことですが、ゲームに限らず一般的な商品は発売から時間が経てば経つほど消費者の関心がどうしても薄れていってしまいます。

加えてゲームを含む電子機器の場合、技術の進歩は日進月歩で進んでいますから、比較的に陳腐化するのが速いジャンルと言えます。

しかし、一本のゲームソフトを作るのには莫大な費用がかかりますから、当然長い間人気を維持して売り上げていきたいですよね。

CMなどで人気を維持するのも一つの手段ですが、一番手っ取り早いのはセールをすることです。

消費者ならば安く買えることを何より重視しますから、売上本数を維持するためにはセールで値下げせざるを得ないんですね

発売から1年や2年で段階的に価格を下げながらセールをすることで、興味関心の薄れを相殺していくことができます。

ブランドの人気拡大を期待できる

ゲームソフトは決して安い買い物ではないため(製作の労力を考えれば恐ろしく安いですが)、どうしてもあまり興味のわかないものをお試しで買ってみるということはしにくいです。

例えば食べたことのない食材があれば、強い興味がなくとも未知であるという理由だけで十分食べてみる理由になりえますよね?

これは価格が安く、食べるという行為も完全に無駄になることはないので新しいものを試すリスクが低いためで、この場合比較的気楽に新しい食材・商品を試すことができます。

しかしゲームはそう簡単にはいきません。

そもそもゲームというものは一部のゲーマーを除き基本的に娯楽の一種なので、生活必需品ではないです。

なので自分の可処分時間を費やしてまで買う価値があるのか?という部分で皆慎重になるわけですね。

フルプライスのソフトは定価では一本5000円以上はしますから、体験版などがない限り試しに買ってみようとはならないです。

しかし、セールという手段を使えば購入までのハードルは値引き率によってはかなり軽減できます。

そうして多くの人に買ってもらうことで、同時にゲームブランドの宣伝にもなるわけです。

例えば、同じソフトを5000円で10本売るのと、500円で100本売るのとでは、筆者は後者のほうが良い結果だと考えます。

なぜなら、たとえ売上金額が同じでも、後者のほうがより多くの人に知ってもらえる分今後の販売にも有利に働くと考えられるからです。

ファンは多ければ多いほど何をするにしても利益は大きくなりますから、1本のソフトの利益だけでなく今後のシリーズの発展も考えると遊んで貰う人は1人でも多いほうが良いはずです。

ソフトを安く購入できる

上2つはどちらかというとゲームソフトを売る企業目線でのメリットを語りましたが、もちろん消費者のメリットとしてはこの一点に集約されます。

なにより、ソフトの購入費用を抑えることができ点です。

気になっているソフトがある時、少しでも安く購入できたら嬉しいですよね。

最近は過去のセール履歴をまとめたサイトなどもあるので、セールのタイミングを狙うことでゲームソフトにかかるお金を大幅に抑えることができます。

また、時間があれば浮いたお金で別のソフトを購入することもできるので、結果として消費者のゲーム体験を広げることにも繋がります

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デメリット

早期購入者が相対的に損をする

ここまでゲームソフトのセールについて良い面を語ってきましたが、実はゲームソフトのセールはメリットだけとは言い切れません。

まず最初に紹介するのは、セール対象にするのが早過ぎる場合です。

感覚的に分かりますが、せっかく発売日に購入したソフトが数カ月後に半額になっていたりしたら損した気分になりますよね

実際、海外産のソフトや、CAPCOMなどの一部企業のソフトの場合、かなり早期にセール対象になっていたりします。

それまで購入を迷っていた人には朗報かもしれませんが、それ以前に購入した人からしたら、数カ月後に大幅値引きというのはあまり良い気分ではありません。

せめて半年くらいは期間を設けてからセール対象にするのが、個人的にちょうどいい塩梅のような気がします。

実際、2023年1月下旬に発売されたモンスターハンターライズのPC・Xbox・PS版が、3月上旬にセール対象になったことで、ツイッターのコメント欄にはポジティブな意見よりもネガティブな意見が多く見られました。

セール待ちをする人が増える

当たり前ですが消費者も馬鹿じゃないので、何度も同じ会社のゲームソフトがすぐにセール対象になることを知れば買い控える人が増えていきます。

上にも書きましたが、やはり発売日に買う熱心なプレイヤーからするとどうしても損した気分になってしまうと思います。

なので興味があるソフトでもセールが来てから買おう、と思ってしまうわけですね。

そうなると正常な状態とは言えないと思うので、やはりすぐにセール対象にしたいならば早期購入者にはそれなりに差別化できる要素が必要になってくると思います。

一方で大幅なセールをほとんどしない企業というのもあります。

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セールをほとんどしない企業

代表的なのは、任天堂やフロムソフトウェアあたりですかね。

これらの会社のゲームソフトはセール対象になることが稀で、なったとしても半額などの大幅な値引きになることは殆ど無い印象です。

両者に共通していることは、一流のゲームメーカーということです。

いや、もちろんセールを頻繁にする企業でももちろんトップクラスのメーカーはたくさんありますよ、上で紹介したCAPCOMも一流のゲームメーカーですし。

ただ、セールをせずに売上やブランドを維持するというのは、ずっと売れ続けるだけのゲームソフトにおけるトップクラスの品質が必要不可欠な条件というわけです。

このような会社では、ソフトを投げ売りしたりせずに、しっかりと定価で購入して欲しいという思いが伝わってきます。

セールをしないことのメリットは以下の2つだと思っています。

  1. 早期購入者が損をしない
  2. ヒットタイトルならば販売利益を最大化できる

1.セールをしない場合は、発売日に買った人は他の人よりも最新の作品をいち早く遊べるわけですから、むしろ発売日に買うのが一番旬を味わえてお得といえる状態になります。

2.また、大ヒットタイトルのように、値段に関わらず同じくらいの本数が売れるほどの人気タイトルならば、当然1本あたりの価格を落とさずに販売することで、利益を最大化することができます

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドやマリオカート8DXのように、発売されてから大幅なセール無しで何年間も高い売上を維持しているタイトルは、利益を最大化できている例ではないでしょうか。

まあ正直、個人的には数年以上経ったゲームソフトなら、これらの企業ももう少し積極的にセールをして欲しいですがね…。

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個人的に思うこと

これまでは極力客観的な視点で文章を書いてきたつもりですが、ここからは個人的に思うことを書いていこうと思います。

まず、ゲームソフトがセールになるのは非常に嬉しいです。

生活も正直余裕があるとは言えない状況なので、低価格でゲームが遊べるならば素直に喜びます。

しかし、発売されてから数ヶ月で大幅な値引きがされるのは賛成しかねます。

早期に購入してくれるのは熱心なファンの方も多いと思うのですが、どうしてもすぐに値引きするのは彼らをないがしろにしている気がしてしまうのです。

僕自身も発売日にゲームを購入することはよくありますが、やはりすぐ値引きされたり完全版が通常版と同等以下の価格で発売されたら嫌な気分になりましたから。

すぐ思いついたのはレイトン教授シリーズです。

僕は3DSのレイトン教授シリーズはほぼ全て発売日に購入してきましたが、「レイトン教授と奇跡の仮面プラス」「レイトンミステリージャーニーカトリーエイルと大富豪の陰謀DXプラス」という形で二度も完全版商法の被害に遭ってしまいました。

特に、「レイトン教授と奇跡の仮面プラス」は追加コンテンツがあるにも関わらず定価がかなり下がったのでショックが大きかったですね…。

今後の利益のためにも、発売日に買うような熱心なファンも大事にするべきだと思うので、そういう層を粗末に扱ってはいけないと思っています。

また他の懸念としては、ゲームをすぐに値引きしていたら発売日に買うのはゲームソフトのレビュワーやゲーム実況者ばかりになってしまい、一般の消費者が置いてけぼりになってしまう気がすることです。

レビュワーや実況者にとってはトレンドや視聴回数が大事で、自分の利益になるのでもちろん発売日に買うと思いますが、多くの一般の消費者は数ヶ月先に値下げされるならそっちを待ってしまいますよね。

それはあまり健全なゲーム市場だとは思えないので、やはり発売日の購入者が下手に損すること無く提供される形が一番良いと思います。

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おわりに

今回はゲームソフトが極端に値引きされがちなゲーム市場のメリット・デメリットを語ってみました。

僕は値引きによる恩恵を大きく受けている側の人間なのでセール自体は大歓迎なのですが、発売日にソフトを買うことも少なくないのでそういった早期の購入者が損したと感じないような売り方が理想的だと思いました。

具体的には、ゲームソフトをセール対象にするまで発売日から少なくとも半年くらいは設けたら、先に買う人も後から買う人もどちらも大きな不満なく妥協できんじゃないかと思います。

お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

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