注: この記事は2021年4月20日に筆者が運営する別のサイトで公開したものを本ブログへ移転したものです。
「LIMBO」というゲームを御存じでしょうか?
デンマークのインディーメーカー「Playdead」が開発したゲームで、ジャンルは横スクロールアクションアドベンチャーです。
少し古いゲームで、発売は2010年となっています。
スマホ版なども色々ありますが、僕はPS4でプレイさせていただきました。
短いながらも面白いゲームだと感じたので、トロフィーコンプリートまで遊んで感じたこのゲームの良い点・惜しい点を紹介したいと思います。
どんなゲーム?
いわゆる死にゲーと呼ばれるジャンルの横スクロールアクションゲームです。
少年が運命に逆らい、離れ離れの妹を探してLIMBOの世界に足を踏み入れる…白黒で描かれた不気味な世界を冒険します。
まあ、ストーリー要素は薄いのでそこは期待しない方がいいと思います。
操作性についてですが、主人公の少年の動きは結構ゆっくり目なので、激しく動くゲームではありません。
操作方法はとにかくシンプルで、使うボタンは左スティックと○✕ボタンのみ。アクションゲームがあまり得意でない方にもオススメできます。そして、後述しますが、完全クリアを目指すならアクションゲームが得意な方にもおススメしたいゲームでもあります。
本作では少年が棘に串刺しになったり回転する刃で粉々になったりと、過激な描写もありますが、少年自体真っ黒ですし何もかも白黒で描かれているので、血とかが苦手でも問題ないと思います(一応CEROはDですが)。
良い点
密度の高い謎解き
本作は死にゲーでもありますが、同じくらい謎解き要素も強いものとなっています。
モノクロで描かれたオブジェクトを押したり引っ張ったり、少ない操作ですが、よく考えて進まないとクリアできないようになっています。
一方で、ゼルダの伝説シリーズなどのように、広い空間を隅々まで使うような複雑な謎解きはありません。また、ステージも基本的には右に進んでいくだけで迷路の要素はありません。
以上から、あれこれ考えながら進むのは疲れる、迷路のような探索ゲームは嫌い、といった方でも手を付けやすいと思います。
僕も、謎解きは得意ではなく、ゼルダの伝説シリーズでは攻略サイトに頼ってばかりだったのですが、本作はストーリーをクリアするだけなら攻略サイトなどを見ずにプレイすることができました。
シビアなタイミングが必要なアクション性
本作は死にゲー要素が強く、初見殺しな場面も多いです。
それだけ聞くと、アクションゲームが苦手な人は嫌悪感を示してしまうかもしれませんが、安心してください。
本作はリスタート地点がかなり細かく配置されており、ミスしてもロードを挟まずにすぐに近くから始めることができるのでとてもストレスフリーな設計になっています。
残機も無限なので、むしろアクションゲームが苦手な人に今作は練習にぴったりかもしれません。
主人公の少年はマリオのように超人的なジャンプ力はありません。
その割には、ステージにはかなり幅のある穴も多いので、かなり端ギリギリでの操作を求められます。回転する刃を飛び越えるときなどもすれすれの操作を要求されます。
このように、シンプルなボタン操作とは裏腹にシビアなタイミングの操作を要求されるのがこのゲームの難しさであり、楽しいところです。
チャプターがかなり細かく用意されており便利
本作はコースがすべて一つながりとなっていますが、一度到達した場所ならチャプター選択でいつでもワープすることができます。コース自体は初見でも5,6時間あれば終えられる長さですが、チャプターが約40個も用意されています。
本作には卵のような収集物が随所に隠されているのですが、この機能のおかげでクリアした後からでも簡単に集めることができます。
また、場面ごとに練習するのにも便利で、後述しますがトロフィー「死んじゃいられない」を入手するための練習にとても便利な機能となっています。
ちなみに、チャプターとリスタート地点は別で、リスタート地点の方が数多く設置されています。
惜しい点
トロフィー「死んじゃいられない」のレベルがおかしい
これは直接ゲームの面白さとは関係なく、PS4版限定の要素ですが、PS4にはほぼすべてのゲームに、特定のお題をクリアすることでもらえるトロフィーの制度があります。
トロフィーには難易度ごとにブロンズからプラチナまで4種類が用意されています。
僕はPS4で本作をプレイし、トロフィーもコンプリートしました。
その中に、一際難しいトロフィーがあります。それが、「死んじゃいられない」というトロフィーで、条件は「一回のプレイで5回以上死なずにゲームをクリアすること(実際は5回まではセーフらしい)」となっています。
上記の通り、今作は死にゲーの色が強く、かなりシビアな操作を要求される場面がいくつもあります。また、操作キャラの主人公は一回でもダメージが入るとミスになってしまいます。それをたった5回以内のリスタートでクリアするというのは相当な難易度といえると思います。
別に、単純にトロフィーの難易度が高いだけで文句を言っているわけじゃないんです。トロフィーを誰が設定してくれているのかは分かりませんが、なんとこのトロフィーはシルバートロフィーです。
僕はPS4ゲーム歴が短いのでどれくらいが妥当なのかは分かりませんが、今作のゴールドトロフィー「チーン」の方がずっと簡単に入手出来てしまいます。
それはトロフィーの入手率から見ても明らかで、「チーン」が2.3%なのに対し、「死んじゃいられない」はたったの0.4%となっています。
もし、このトロフィーがゴールド以上だったなら、もっとやる気も起きるのになぁ、と思いました。
僕は何度も挑戦してこのトロフィーを得ることができたわけですが、本当に精神的に辛いものがありました。というのも、このゲームは終盤の方にミスしやすい仕掛けが集中しています。
長々とプレイしてようやく終盤まで来たぞって時に、一気に6回以上ミスしたときはコントローラーを割りたくなりました。
また一番最初からやるというのは本当に心を折られますね。僕はマゾゲーマーではないので、作業感が強くて苦痛でした。
ただ、苦手なチャプターを何度も練習してから挑めば、アクションゲームが多少苦手でも取れないことはありません。
僕は、床のこのへこみの位置から○秒後にジャンプして…という感じで、場面ごとに自分なりの目安を作ることでクリアできました。
めんどくさかったけど、トロフィーをゲットしたときの達成感は凄かったです。
幸いノンストップで進んでいけば1時間くらいでスタートからゴールまでたどり着ける長さであり、また時間制限が無いので休めるポイントは多々あります。
疲れたときは一息ついてから再開するといいと思います。
ただし、オプションボタンで一時停止すると、このトロフィーは失格扱いになってしまうようなので、休む時は確実に安全な場所でそのまま放置するようにしましょう。
終わりに
本作はPS4では定価で1000円と少しで購入でき、セール時には300円くらいになっていることもあります。スマホ版は500円くらいだったと思います。
操作が簡単で覚えることもほぼないので、週末の2,3日もあればクリアできるボリュームです。平日は仕事や勉強で忙しく、あんまりヘビーなゲームは敷居が高い…という方にもおススメです。
プレイ時間の目安は、本編をクリアするだけなら5時間ほど、すべてのトロフィーを取得するには10時間以上はかかると思います。
本ブログでは、僕が実際にプレイしたゲームのレビューを中心に紹介しています。
もし興味を持っていただけたら、ぜひ他の記事も読んでいただけると嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。
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