今回はカプコンから発売された準新規IPのモンスターハンタストーリーズの1作目をレビューしていきます。
僕はアクションゲームばかりしばらく遊んでいたので、ターン制コマンドバトルの今作をティアキンまでの休憩にしようと思いプレイしていました。
正直見た目が子供向けっぽいですし、携帯ゲーム機でリリースされたこともあり難易度やボリュームは大したことはないと油断してプレイしてしまったのですが、蓋を開けてみればそこらのソフトより遥かにボリュームも多く、難易度も高い大作RPGでした!
気楽にプレイしたかった願望は断たれてしまいましたけど、骨太な内容でガッツリプレイすることができたので、そんな本作の良い点を中心にレビューしていきます。
ゲーム概要
発売日 | 2016年10月8日 |
対応ハード | 3DS, スマートフォン |
ジャンル | RPG |
推定クリア時間 | 30時間以上 |
発売元 | CAPCOM |
良かった点
ボリュームが凄い
本作はシリーズ1作目とは思えないほどストーリー・出現モンスターともにボリューム満点です。
僕は正直、少年漫画風の見た目から勝手にカジュアルに楽しめるゲームだと誤解していたのですが、中身は凄く作り込まれていて良い意味で予想を裏切られました笑
飛ばせるところは飛ばしてプレイしていても、エンディングまでクリアするだけで30時間以上かかってしまうほど長大なストーリーでした。
マップも3DSのソフトとしてはかなり広大な部類で、オープンワールド式を採用しています。
出現モンスターも本家に劣らないどころかむしろ本家よりも多いのではないかというくらいたくさんのモンスターが出てくるので驚きました。
しかもクリア後には上位クエストを始めクリア後要素が開放されるようなので、まだまだ未知のモンスターがいるようです。
筆者はエンディングまでのプレイでお腹いっぱいでしたが、クリア後の要素まで隅々まで遊ぼうと思ったら本当に長い時間プレイできるので非常にコスパが良いソフトです。
本家モンハンのネタが満載
モンスターを流用している点を除けば、本家のモンハンとはゲームシステムをはじめ異なる点が多いですが、細かな所にオマージュネタが多数仕込まれています。
例えば、道に落ちているアイテムを拾う時の動作とか、アイテム使用時の効果音、ベッドで眠る時の動作やネコタクで運ばれる時の挙動など、少しプレイすれば気付く小ネタが多いので、モンハンのプレイヤーならばニヤリとしてしまう場面が多いはずです。
もちろんアイテムやモンスターの鳴き声・挙動も流用されているので、ターン制バトルではこんな感じになるのかと、色々観察しているだけでも楽しいと思います。
ちゃんと技毎にムービーが用意されている
昨今のコマンドバトル式のRPGでは当たり前なのかもしれませんが、一昔前のポケモンなどのRPGって技を出した時の挙動やエフェクトが結構簡略化されてましたよね。
その点本作では通常攻撃はもちろん、絆ゲージを消費する特殊技を含めて全ての行動にちゃんとムービーが用意されているのが素晴らしいと思いました。
やっぱりちゃんとムービーが用意されていると技を繰り出す時の楽しさや迫力が全然違うので、見ごたえのあるバトルを毎回楽しむことができました。
過去のゲームハードから性能が大幅に増した3DSではこのようなことも容易になったのですね。
ちなみにバトルシーンは3倍速まで早送りすることができるので、ムービーが長くて苦痛ということはありませんでした。
バトルシステムがかなり洗練されている
本作は本当にシリーズ1作目なのか疑ってしまうくらい凝ったバトルシステムが用意されています。
基本となる攻撃動作はパワー・スピード・テクニックの3すくみとなっていますが、他にも行動がいくつも用意されていて、主人公が繰り出せる「スキル」やオトモンが繰り出せる「特殊技」、回復などができる「アイテム」、絆ゲージが満タンになった時にできる「ライドオン」など、本当に打てる手が多いので、どんな行動をするべきか迷う要素がポケモンなどに比べ多いように思います。
とはいっても全てを使いこなす必要は無いので難しいわけではありませんが、上手く相手の行動パターンを読みながら戦うことでかなり有利に戦闘を進められるようになっています。
特にライド中に発動できる絆技(必殺技)は強力な分、ライド中は行動に制限が生まれるので、バトルの駆け引きを作るのが上手いと思いました。
以上のような要素によって、コマンドバトルですが単純に力でゴリ押しするようなバトルではなく、いろいろな駆け引きが楽しめるように工夫されています。
アイテムにふりがながある
みなさんはモンハンに出てくるアイテムの正確な読み方が分かりますでしょうか?
正直漢検2級レベルの学力では分からない漢字が多いです笑
しかし本作では、なんと全てのアイテムにふりがなが振ってあるんですよ。
このおかげでモンハンのアイテムで分からなかった読み方が結構分かるようになったので、地味に画期的な配慮だったように思います。
ゲームの進行具合でフィールドに出現するモンスターが変化
本作は平原や砂漠、雪原などモンスターが出現する広大なマップが多数用意されています。
それらのマップでは最初から多くのモンスターと出会うことができるのですが、ストーリーを進めると更に多くのモンスターが出現するようになります。
このようにフィールドにはどんどん新モンスターが追加されるので、非常に多種多様なモンスターの戦闘・育成を楽しむことができます。
イビルジョーやリオレウスなど、最初は出会わなかったモンスターに出会えるので、冒険に行き詰まったら以前訪れたマップを散策してみると強力なオトモンを入手できるかもしれません。
本家のモンハンシリーズの要素を上手く流用しているからこそ、1作目にしてここまでの数のモンスターを揃えられたのだと思います。
惜しい点
ブレス対決が異常に難しい
まず紹介したい惜しい点は、バトルの合間に挿入されるミニゲームのうち、ブレス対決だけ異常に難しい点です。
他の力比べ・飛行対決はまず負けることがないレベルなのですが、これだけ難しさがおかしいです。
操作方法がスライドパッドを素早く回転させなければいけないというのもやりづらいので、他のミニゲーム同様ボタン連打くらいに留めておいてほしかったですね。
ただし、画面に悪影響のあるタッチ系の操作がミニゲームで要求されなかったのは良かったです。
かなり高難易度な凶気化ボスモンスター
本作ではストーリー進行上いろいろな場面で凶気化したモンスターとバトルすることになりますが、これらのボスバトルの難易度が非常に高いと感じました。
序盤に手に入るようなレア度の低いモンスターではまず太刀打ちできないので、ストーリー中盤以降では新しい強力なオトモンを入手するのがほぼ必須だと思います。
また難易度の高さに拍車をかけているのが主人公の耐久力の無さ。
オトモンに比べると遥かに弱いので普通にボスの攻撃一回で体力の半分以上持ってかれますし、回復薬の出番があまりにも多い気がしました。
オトモンと主人公のライフは共通で3つまでなので、どちらかが何度も倒されるとあっという間にバトルに負けてしまいます。
なかには執拗にライダーばかり狙ってくるモンスターもいるので、かなり手こずりました。
最近のゲームはエンディングクリアまでならかなり簡単に設定されているものが多いですが、このゲームはエンディングまでクリアするのすら生半可な気分だと辛いと感じるかもしれません。
まあこれは筆者がターン制コマンドバトルに慣れていない部分も少し影響はあると思いますが笑
筆者は凶気化ボスと相対するたびに新たに装備を作り直し、オトモンも遺伝子などで強化して、その他アイテムなど対策も練って、なんとかエンディングまでクリアできました。
いやー凶気化イャンガルルガと凶気化ティガレックスの戦いでは、リアルにゲームをクリアするのを諦めそうになりましたよ笑
まあ難易度の高さは人によっては高評価点にもなりますが、個人的には見た目とのギャップが大きいので不意を突かれた気分です。
難易度選択ができれば1番良かったと思います。
モンハン語の音声にちょっと違和感がある
本作の音声はいわゆるモンハン語なので、字幕を見て何を言っているのか理解する必要があります。
当時はまだモンハンワールドも発売されていなかったのでメインシリーズに合わせたのだと思いますが、ここは思い切って日本語音声でも良かった気がしました。
せっかく声優に有名人を起用しているのですから、日本語で喋っているのを聞きたかったですね。
本家のモンハンに比べてムービーシーンや会話が多いので、モンハン語で喋っているのに最初は違和感がありました。
終わりに
見た目に反してボリューミーで高難易度な点は骨太体育会系ゲームが好きなカプコンらしさを感じましたね笑
1をプレイして十分に楽しめましたが、2をプレイしてみるかはちょっと分かりません。
筆者がターン制バトルのゲームが苦手な点と、高難易度な点でどうしても距離をおいてしまうんですよね。
ただ、本家のモンハンは楽しくプレイさせてもらっているので、今後もそちらではしっかり楽しませていただこうと思います。
お気に入り度: 70点/100点
プレイ時間: 34時間
このブログでは他にも僕がプレイしたゲームのレビューやゲームコラムを中心に掲載しているので、興味がありましたら他の記事もご覧いただけるとお役に立てるかもしれません。
お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
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