僕は2年以上前に購入したFireHD10を今でも愛用しています。
実際に使っていて、これほどコストパフォーマンスの優れたタブレットもそうそう無いのではないかと思ったので、今回は良かった点・劣っている点を徹底レビューしていきます!
結論から言うと、動画視聴・漫画・ネットサーフィンなどのコンテンツ消費目的なら超おすすめですが、お絵描き・動画編集・ブログ執筆などコンテンツ作成には向きません。
FireHD10タブレット(第13世代/2023年モデル)の基本スペック
※写真は第11世代/2021年モデルのFireHD10タブレットです。
画面サイズ | 10.1インチ(16:10) |
解像度 | 1920×1200 |
CPU | 8コア (2×2.05GHz、6×2.0GHz) |
メモリ(RAM) | 3GB |
ストレージ容量 | 32/64GB |
スピーカー | Dolby Atmosデュアルステレオスピーカー |
バッテリー | 最大13時間 |
カメラ | 5メガピクセルフロントカメラ、リアカメラ |
FireHD10タブレットの良い点
格安で手頃な値段
日本でメジャーなタブレットと言えばiPadが有名ですが、比べるとFireタブレットがいかに安いかが分かると思います。
簡単に表にすると以下のようになります。
値段 | 値段(amazonセール時) | |
iPad(第10世代) | 6万8800円~ | セール履歴なし(過去半年) |
iPad(Air) | 9万2800円~ | セール履歴なし(過去半年) |
FireHD10(第13世代) | 1万9980円~ | 1万3980円~ |
※iPadのアマゾンでのセール以外の割引に関しては何が実施されているのか分からなかったです。ご了承ください。
上の表から、FireHD10は元々の値段がiPadに比べて非常に安いことが分かりますが、注目してほしいのはセール時の値段。
なんと驚愕の1万3980円から購入できてしまいます。
この円安と物価高の中、まともに使える性能のタブレットでここまで格安のものはなかなか他には少ないのではないでしょうか。
FireタブレットシリーズをはじめとするAmazonデバイスは毎月のようにセール対象になるので、少し待っていればこのセール価格で購入することができます。
まあよくわからん怪しいメーカーのタブレットならこのセール価格よりもさらに安いものも散見されますが、安心して使える製品かは怪しいのでここでは紹介しません。
このように、決して裕福ではない日本においてはこの値段の安さが、まずは多くの人にとってFireタブレットの大きなメリットになると思います。自分もそうです。
余談ですが、筆者が今使っているタブレットは1世代前のものですが、なんと当時は10インチモデルがセール時1万円以下で販売されていたんです…!
動画・ネットサーフィン程度ならサクサク動作する
上の項目で値段の安さを紹介しましたが、そうなると気になるのはその性能ですよね。
実際に2年以上使わせて頂いた感想としては、You Tubeなどの動画視聴・ブラウザでのネットサーフィン・電子書籍など、コンテンツを消費するだけの使い方なら十分に快適に動作していました!
本家のAmazon製品なので、当然Amazonストアでのショッピングも超サクサクです。
正直びっくりしました、カバーやガラスフィルム代など込みでも1万円代で買えたタブレットが、ここまで良好なパフォーマンスだとは…いい時代になりましたね(?)
僕が持っている1世代前のモデルは、2.0GHzの8コアCPU、3GBメモリ、32GBストレージというスペックですが、発売から2年以上経った2024年の今でも十分サクサク動いてくれています。
当然今販売されている最新モデルではさらにパフォーマンスはパワーアップしています。
もちろん、iPadなどの高級品と比べればページ遷移などの動作が若干遅いのは事実ですが、あえて比べなければ全然気になるようなレベルではありません。
なぜ格安なのにサクサク動作するのか、筆者は機械内部のことまではよく知りませんが、理由の1つとしてFireタブレットには専用のOSが使われていることが挙げられます。
一般的なアンドロイドやiOSに比べて、なるべくOSの処理負荷を軽くしているのがこのFireシリーズの特徴なんです。
ただ良いことばかりではなく、実はこの専用OSこそがこのタブレットの最大のデメリットでもあるのですが…後の項目で詳しく説明します。
画質もしっかり綺麗
スペックでの記載の通り、FireHD10タブレットは1920×1200ドットの解像度(フルHD以上)なので、ドット感はほとんど気にならないです。
画面も表面から凹んでいない最新式なのでタッチ操作に違和感がありません(一昔前のディスプレイはタッチ面から実際の画面がやや奥にありました)。
明るさもiPhoneと同じくらいの輝度で調節できるので、暗すぎて困るということは無いはずです。
2年間使っていますが画面の劣化も無いですし、ちゃんと2024年の今見ても陳腐には感じない画質なので価格を考えると凄いことです。
ちなみに、Fireタブレットは7~11インチまで4つのモデルが販売されていますが、FireHD10が最もPPI(画素密度)が高く画質が良いのでイチオシのモデルです。
耐久性が高い
個人的に大切だと思っているのは製品の耐久性です。
実は僕、椅子に置いてあった買ったばかりのFireタブレットに思いっきり座ってしまったのですが(笑)、どこかが割れたりすることもなく無傷でした。
また、海外の企業らしいライバル製品との比較が商品ページに堂々と書いてあります。
【薄くて、軽くて、丈夫】持ち運びにも便利。落下テストでの耐久性は Apple iPad 10.9 (第10世代)の約4倍。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C2Y89G4Y?ref_=nav_em_k_tun_0_2_6_5&th=1
このように、高級品のiPadよりも耐久性に関しては非常に優れていることがわかります。
特に持ち運んで使うことが多い人には、頑丈なのは嬉しいメリットではないでしょうか。
Dolby Atmos対応ステレオスピーカー
大画面のタブレットをわざわざ購入してやりたいことと言えば、多くの人は動画視聴を上げると思います。
スマホだとどうしても長時間映像を見るのは疲れますからね。
そこで大事になってくるのが音質です。
FireHD10ではDolby Atmosという最新の立体音響フォーマットに対応しており、タブレット本体に付属する音源としてはなかなか聞き心地の良い音で映像や音楽を堪能できます。
もちろんちゃんとステレオスピーカーです。
まあiPhoneなど高級スマホが普及している今では”音なんて良くて当たり前”と思われるかもしれませんが、安物のスピーカーの音というのは本当にしょぼいですからね。
PC用モニターに付いているスピーカーとか、ほんとに聴くに耐えないようなものばっかりですから(笑)
ちなみに、音の大きさに関してもかなり大音量まで対応しているので、安物にありがちな「最大音量なのに聞こえづらい」ということはまず無いと思います。
ただ、その分最小音量がやや大きめだったりするので、隠れてこそこそ動画を見るにはやや不利かもしれません笑
でも安心してください、アプリストアで音量調整ソフト(非公式)が無料でダウンロードできるので、音を最小音量よりもさらに小さくすることが可能ですよ。
僕も隣の部屋で誰か寝ていたりする環境ではこの方法で音を小さくして利用しています。
手軽に拡張可能なストレージ
FireHD10本体内臓のストレージは32/64GBとなっています。
動画や電子書籍、写真などを保存するにはやや心もとない容量ですが、Fireタブレットでは手軽にmicroSDカードでストレージを増加させることができます。
NintendoSwitchとかと同じ仕組みですね。
なので、ビデオや電子書籍などを大量に保存したい方でも容量が少ないことで困ることはないはずです。
なぜこんなことを強調するのかと言うと、実質最大のライバルとも言えるiPadではmicroSDカードなどでのストレージ増加が使えない(そもそも挿入スロットが無い)からなんです。
ちょっとiPhoneやiPadのディスりになってしまいますが、アップルはなぜか頑なに増設ストレージを搭載しないんですよね。
しかもiPhoneやiPadはストレージ容量の多いモデルは異常にコスパが悪い価格で販売されているので、言い方はアレですけどなかなかせこい商売をしているなという印象です笑
長時間使える大容量バッテリー
タブレットは画面がでかいので、購入前はバッテリーの持ちがやや懸念点だったのですが、全くの杞憂でした。
公称値のとおり、ヘビーな使い方でなければ10時間以上は余裕で使えます。
中には映画や本をじっくり外出先で見たい人も多いと思いますが、フル充電なら一日安心して使うことができると思います。
ただ後述しますが、バッテリー持ちが非常に良い代償として充電時間は長いです。
マイクの音声認識精度が良い
FireタブレットはAlexa対応をアピールポイントにしているだけあって、格安だけどマイクの音声認識の精度もしっかりしていると感じました。
SHOWモードにすれば、実質Amazon Echo SHOWみたいな感覚で使うことも可能です。
筆者はAmazon Echoも所持しているのですが、流石に比較すると音声専門デバイスのAmazon Echoの方が音声認識も音質も上です。
しかしタブレットという汎用的なデバイスでここまで音に関しても優れているのは、値段も考慮するとやはり凄いです。
大手企業製品という安心感
Amazonのストアでタブレットを検索すると本当に色んなメーカーの商品が数え切れないくらい出てきますが、正直どれも聞いたこと無いメーカーの製品ばっかりで個人的には全然買う気になりません。
考えすぎかもしれませんが、怪しい国で製造されたものだったら何が仕込まれているか分かったものではないですしね…。
市場の相場価格に対して異常に性能やコスパが良いカタログスペックも怪しさが漂ってきます笑
また、実は最初に僕の家に届いたFireタブレットは画面内に僅かに汚れがあった不良品でした。
わざわざ不良品としてまで文句をつけるか迷うくらいの些細なものだったのですが、一応カスタマーサポートに連絡したら2日後には交換品が届くほど爆速の対応をしていただきました。
このようなサポートも手厚さからも、チャレンジャーでない限りは大手メーカーの製品の方が無難な選択だと思います。
FireタブレットはGAFAの一角、超大手なので精密機器を買うには十分な安心感があると僕は思っています。
FireHD10タブレットの劣っている点
デフォルトではアプリストアの制約が大きい
公式ストアにも注意書きがありますが、AppストアはもちろんアンドロイドベースのOSなのにグーグルプレイストアもデフォルトでは使えないので、インストールできるアプリの制約が非常に大きいのがこのFireタブレットの最大のデメリットです。
一応FireOSにもAmazon公式のアプリストアがあるのですが、ものすごく品揃えが悪いので多くの方は不満に思うことでしょう。
代表的なところで言えば、You TubeやChromeブラウザなど、グーグル関連の公式アプリがデフォルトではインストールできません。
なので、You Tubeを見る場合はAmazonのシルクブラウザという専用ブラウザからYou Tubeを開いて見るという地味にめんどくさい工程を踏まなければいけません。
しかし、幸いなことに(?)Fireタブレットでは裏技的手法で比較的簡単にグーグルプレイストアをインストールできるようになります!
詳しいグーグルプレイストアのインストール方法はググると大量に出てくるので割愛させていただきますが、ほんの数ステップで完了するので実質このアプリの制約というデメリットをなくせます。
ちなみに、僕もこの方法でグーグルプレイストアをインストールし、公式のYou TubeアプリとChromeブラウザをインストールして利用しています。
2年以上この裏技を導入して利用してきましたが、今のところ不具合は一切ありません。
ただAmazon公式は一切推奨していませんし、この裏技がいつまで使えるのかもわかりません。
またこの方法でグーグルプレイストアからアプリをインストールしても、動作の保証などはもちろん無いので完全に自己責任になってしまいます。
正直この点が、このFireタブレットを万人におすすめできない最大の理由ですね…。
iPad一強になってしまうのも理解できます。
特に電子機器に弱い人にはおすすめしづらいです。
バッテリーの充電が遅い
アプリの制約の次に個人的にデメリットして大きいのが充電が遅いこと。
公称値で4時間となっている通り、満充電まで相当時間がかかります。
僕は眠っている時に充電することがよくあります。
バッテリーの持ちがいいので仕方ないことではありますが、スマホのような充電の速さを期待している方は注意が必要です。
タブレットは画面がでかい分電力消費も大きいので、充電時間に関してはある程度妥協が必要かもしれません。
動画編集・3Dゲームなど高負荷な用途には向かない
良い点を紹介する項目でサクサク快適に使えることを紹介しましたが、それはあくまでも動画を見たりブラウザでネットサーフィンする程度の場合の話です。
動画編集とか、最新の高負荷なゲームなどを満足に行うにはまだまだ性能が足りないので、そういう負荷の重いことをするのが目的なら絶対iPadの方がおすすめです。
お絵描きやブログ執筆程度ならできないこともないですが、実際やってみるとタッチの追従性がやはりiPadに比べていまいちだったり、ブログの入力・編集も思いの外そんなにサクサクできなかったので、やはりおすすめできません。
このブログ(ワードプレス)の編集をFireタブレットで行ったことがあるのですが、なぜか編集画面のレイアウトがおかしなことになっていたりもしました。
ということで、ゲームやコンテンツ制作に使うタブレットを探しているなら、Fireタブレットは全然おすすめできません。
カメラの品質は悪い
ビデオ通話などにも対応できるように、Fireタブレットには2つのカメラが付いていますが、まあ画質は残念ながらおまけ程度です。
きれいな写真を残したりするのには全く向いていません。
個人的にはカメラをなくしていいからもう少し安くならないかな~なんて思っています笑
今どきはスマホのカメラ性能が非常に高いので、なおさらFireタブレットのカメラは陳腐に感じますね。
生体認証は無い
人によってはかなりのデメリットだと思うのが、指紋認証や顔認証などの生体認証が使えないこと。
スリープを解除する度に、昔のようにポチポチとパスワードを打つ必要があります。
いっそのこと自宅専用タブレットにしてロックをなくしてしまうのもありかもしれませんね。
一応僕はそこまで頻繁に付けたり消したりしないのでそんなにデメリットだとは思っていないのですが、iPadにはちゃんと指紋認証も顔認証もありますから、ここはFireタブレットの明確なデメリットと言えます。
画面の縁がやや太い
個人的に若干気になるのが、画面の縁がやや太めなこと。
欲を言えば、スマホのように縁ギリギリまで表示領域だったらもっとデザインがオシャレで良かったと思いました。
ただ縁がやや太めなおかげで、手で持った時にちょうど画面が指と重ならないないので、実は案外気に入っていたりもします笑
FireMax11タブレットはどうなのか
今回は自分が実際に使っているということでFireHD10を紹介しましたが、実は去年さらに一回り画面が大きくなったFireMax11というモデルが発売されました。
ここからはFireHD10とFireMax11、個人的にどっちがおすすめなのか紹介していきますが、FireMax11についてはあくまでネットでの商品仕様を見ただけでの紹介になるので、参考程度に読んでいただけたらと思います。
結論としては、個人的に現状FireHD10の方がおすすめです。
なぜかと言うと、ひとつはPPI(画素密度)がFireHD10の方が高いからです。
実はFireMax11タブレットは、画面が11インチと大きいのに画素数がほとんどHD10と変わらない(2000×1200)仕様になっているんです。
(HD10は224ppi,Max11は213ppi)
そのせいで上位モデルなのに画素密度が低いという見逃せないデメリットが生じてしまっています。
僅かな差ではありますが、どうせならWQHDくらいは欲しかったところです。
また他のデメリットはその値段です。
FireMax11、実は定価3万4980円もするんですよ…。ひと昔前のiPad無印くらい高額な価格設定になっています。
一応セール時は2万8000円くらいにはなりますが、それでもFireHD10の2倍くらいの価格ですからね…。
カタログスペックをFireHD10と比較してみると、CPUなど性能に関わる部分の差は僅かしかなく、大きなメリットは画面がやや大きいこと・指紋認証があることくらいしか見当たりません。
実際に使ってみたらまた違うメリットも感じるかもしれませんが、ネット上の情報を見る限り、個人的にはFireHD10の方がコスパが高くおすすめかと思います。
おわりに
良い点と劣っている点をそれぞれまとめると以下のようになります。
- 格安で手頃な値段
- 動画・ネットサーフィン程度ならサクサク動作する
- 画質もしっかり綺麗(フルHD以上)
- 耐久性が高い
- Dolby Atmos対応ステレオスピーカー搭載
- 手軽に拡張可能なストレージ
- 長時間使えるバッテリー
- マイクの音声認識精度が良い
- 大手企業製品という安心感がある
- デフォルトではアプリストアの制約が大きい
- 充電が遅い
- 動画編集・3Dゲームなど高負荷な用途には向かない
- カメラの品質が悪い
- 指紋認証・顔認証などの生体認証が無い
- 画面の縁がやや太いのが気になる
日本ではiPadが大人気で実際素晴らしい商品だとは思いますが、動画視聴やネットサーフィン、電子書籍程度の用途でしか使わないのでしたらわざわざ高級なiPadを買うのはもったいないので、ぜひFireタブレットを検討してみてください!
このブログでは他にも僕がプレイしたゲームのレビューやゲームコラムを中心に、その他雑記なども掲載しているので、興味がありましたら他の記事もご覧いただけるとお役に立てるかもしれません。
お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
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