こんにちは、シロウです。
実は大学時代にうつ病で2回休学しています。
今回はそんな僕に実際に起こった心身や身の回りの変化を備忘録も兼ねて綴っていきます。
一覧にすると、以下のような変化が起きました。
- 体力が急激に落ちた
- 思考力・集中力が落ちた
- 思考がネガティブになった
- 睡眠時間が増えた
- 人間関係がほぼ消えた
- 頭痛、吐き気、胃痛、etc.が頻発
- グロテスクな妄想が勝手に出てくる
- 人の悪い点が目につくようになった
- 嫌な出来事ばかり思い出す
- 時間が止まったように感じる
- テレビニュースが苦手になった
ひとつずつ、詳しく記述していきます。
体力が急激に落ちた
まず僕が最初に実感したのは、体力の低下です。
大学時代週4日、4時間ずつの運動部に所属していたのですが、精神的に病んでいながらもすぐには休学せずに、部活もそのままなんとか続けていました。
しかしいつものようにスポーツに励んでいたある日、普段では練習中に感じたことの無い疲労感を感じたのを強く覚えています。
練習後にどっと疲れを感じるのはいつものことなのですが、練習の最中に、そこまで激しく運動していたわけではないタイミングで独特の疲労感を感じました。
なんかこう、筋肉や心肺がキツイわけではなく、頭や体が重くなるような感じと言いますか、脳汁が枯渇していること特有の症状なのだと思います。
決して僕は運動神経が良い人間ではないですが、当時の僕は活動量の多さは人並み以上だったと思います。
なのでこのような疲労感・だるさを感じるのは違和感が強かったです。
その後もこのような疲労感はどんどん強くなっていき、運動はおろか、買い物にでかけるのも億劫に思うくらい体力がなくなってしまいました。
休学を経て多少マシにはなったものの、体力や活動力がうつ病以前の水準に戻ったことは今でもありません。
うつのどん底の時は一日中ベッドの上から動けなかったりほぼ何もできませんでしたが、だいぶ寛解した今でも、1日にやれることの量が元気だったときの4分の1くらいになった印象です。
(2024/5/13 追記)
うつになってから体中の血の巡りが悪くなったためか、座っている時に頻繁に貧乏ゆすりをするようになってしまいました。
行儀が悪いですが無意識に行ってしまうので、研究室などでなるべく気づいたらすぐに止めるように意識していました。以前はこんなクセ全く無かったんですけどね…。
数年前に比べれば多少ましになったかもしれませんが、今でもよく貧乏ゆすりをしてしまいます。
思考力・集中力が落ちた
うつ病以前と比べると明らかに、思考力の低下を感じます。
まず知識についてですが、うつの時は脳が嫌な考えで支配されるので、それ以前に学習した内容が大幅に消えてしまったと思います。
大学で学んだことや、大学受験で勉強したことなど、多くの情報が脳から抜け落ちてしまいました。
あと以前の記憶だけではなく、今学んだことを記憶しておく力も悪くなりました。新しい知識を全然吸収できなくて自分の脳にイライラします。
そしてもちろん知識だけではなく、頭の回転の早さも鈍くなりました。
以前見たことあるものでもすぐに思い出せないことが多かったり(老化も原因?)、クイズ番組を見ていてもひらめき力が全然なくなったと常々思います。
暗算も以前より苦手になりました。一応理系の人間なので、人並み以上には暗算ができる方と思っていたのですが、今ではもう、大した計算でなくても電卓を使って計算した方が早いくらい衰えてしまいました。
あと深刻なのが集中力の低下です。
明らかにうつ病以前に比べて、一つの作業に集中するのが困難になりました。
大学での研究活動、卒論などでも集中力が続かず、結果人よりかなり時間がかかってしまっていたと思います。
我ながら、あの状態でよく大学卒業まで頑張れたな…と今では思います。
そして今こうして書いているブログも、なかなか集中できないことが多く、思うように高頻度で更新できません。
机に向かってなにかするというのが、腰が重い+集中力が続かないというダブルの障壁があるので、なかなか思うように作業が進まないんですよね…。
という感じで、うつ病はまず脳へのダメージが非常に大きい病気なので、このように様々な脳力の衰えが急激に進んだ人は多いのではないかと思います。
思考がネガティブになった
まあうつの以前からネガティブな人間ではあったのですが、うつになったことでより一層ネガティブに拍車がかかりましたね。
自己肯定感が急激に下がったので、資格試験や就職活動、他にも何かをチャレンジするのがとても嫌になり、「どうせ頑張っても自分じゃだめなんだ」といつも考えるようになりました。
他にも、人生の成功や失敗がほとんど生まれたときの遺伝子と環境によって決まっているんじゃないかとか、一生誰にも必要とされないんじゃないかとか、もうこの先一人で人里離れた山奥に籠もって生活するしか生きる道は無いとか、生きていたくない…など、ちょっと書ききれないですが、とにかく偏った考え方で世界の全てが嫌になっていました。
本気で山奥で一人で生きるしかないとか考えてましたからね…(笑)
ちょっと脱線しますが、そんな自分にある日生きる活力を与えてくれたのがゲームだったんですよね。
そういう経緯もあって、今ではこのゲームブログを運営していたりします。
睡眠時間が増えた
上記のような脳へのダメージを回復するための反応なのか、うつからの回復期間はとにかくありえないくらい一日中眠ってました。
確か一日15~20時間くらい平気で眠ってましたからね。その時は自分の怠惰さに自己嫌悪に陥ってましたが、今では9時間前後の睡眠で十分な体になったので、ひとまず安心しました。
まあそれでもうつ病以前の睡眠時間と比べるとまだまだだいぶ長いんですけどね…。
人間関係がほぼ消えた
自分の心身の変化だけではなく、環境についても大きく変わりました。
大学などで今まで構築していた人間関係は、ほぼ消えました。
うつ病以前は割と積極的に交流があったのですが、うつになってからはもう人と接するのがとにかく億劫で疲労感が強いので、なるべく避けるようになりました。
実際会ったとしても、とても楽しく会話できるような精神状態ではなくなっていたため、当然と言えば当然ですが。
授業などのグループワークとかで仕方なく周りと話さないといけない時は、なるべく以前のような自分を真似して暗さを出さないようにしていましたが、以前仲良くしていた人間関係ですら避けるようになっていたので、まあ友人からしてみればかなり変だと思われていたでしょうね…。
唯一今でも残っている友人関係と言えば、小学校からの友人が若干名程度です。
大学ではせっかく色んな人と交流があったのに、ほとんどの人間関係を失くしてしまいました…。
頭痛、吐き気、胃痛、etc.
うつでは体力や脳力の低下が深刻ですが、同じくらい苦痛だったのが、急に発生する頭痛・吐き気・胃痛などです。
いわゆる自律神経失調症が原因みたいですが、ストレスを緩和する以外にはなかなか治療法もなく、うつ病真っ只中の時はこれらの症状に非常に苦しめられました。
大学やバイトに行く前、もしくは講義やバイト中などに突発的に発生することも多く、何度もバイトを直前、もしくは仕事中にキャンセルしたこともあります。
吐き気の時は、何かの病気に感染したのかと勘違いするほど気持ち悪くて吐きそうになりました。しかし実際に診療してもらうとなんの病気もなく、原因不明でいろんな病院を巡るはめになりました。
結局何かの病気は見つからなかったんですけど、原因不明というのはそれはそれで気分は落ち着かなかったですね…。
胃痛に突発的に襲われる時は、胃に穴が開いていると本気で思うくらいに激痛だったのを覚えています。一応胃腸薬を飲むことで一時的には改善できるので助かりましたけど…。
あと覚えているのは、筋肉に力が入りにくくなる現象です。こちらも原因不明ですが、腕や指先を動かすのになぜか非常に体力が必要になり、本気でALSなどの病気なんじゃないかと疑いました。
まさに体が鉛のように重く感じ、どこにも力がうまく入らないときが何度もありました…。
上記のような症状の原因を見つけるため、今まで色んな科の病院に行き、胃カメラや入院までしましたけど、結局何か病気が見つかることはなく、全てうつ病由来の症状だったみたいです。
その証拠に、今では上記のような症状はすっかりなくなっています。ストレスってほんと恐ろしいなと身をもって実感したうつ病時代でした。
グロテスクな妄想が勝手に出てくる
僕がうつ病時代にすごく嫌だったのが、グロテスクな描写の妄想が勝手に頭に浮かんでくることです。
リストカットとか、アキレス腱断裂とか、目玉が紙で切られるとか、不愉快なのでこれ以上は書きませんけど、とにかく自分がグロいと思っているような現象が、なぜか頭の中で頻繁に繰り返されるんです。
自分でも全くコントロール不能だったので、とにかくただでさえ疲労感が常にあるのに、さらに嫌な妄想がプラスして活動を妨げていました。
寛解した今ではこのような妄想はなくなったので良かったですけど、うつになると嫌な出来事ばかり思い出したり、妄想が浮かんできたりと、思考が言うことをきかなくなりましたね。
人の悪い部分が目につくようになった
これは正直うつが関係しているのか、実際に歳をとって周囲の人間の性格が悪化したためか分かりませんが、関わる人の言動の悪い部分が非常に気になるようになりました。
生まれつきの外見を馬鹿にされたり、収入や恋愛経験でマウントをとられたりなど、昔から関わってきた友人の言動にイライラすることが多くなりました。
また、外との関わりだけでなく身内の言動にも些細なことでイライラすることが増えました。
内容ももちろん気になるのですが、言葉のテンションや伝え方などにも逐一違和感を覚えたりイライラすることが増えたので、今の生活の大きな悩みの種になっています。
嫌な出来事ばかり思い出す
上にも少し書きましたが、うつになってからは頭の中が四六時中ほとんど嫌な記憶で埋まってしまいます。
忙しい時ですら、ふと学校やバイト、部活、就活などでの嫌がらせや、自分がしてしまった恥ずかしいことなどが頭に浮かんできます。
うつ病以前もそういったことはありましたが、明らかに思い出す頻度が増えました。
ただでさえ塞ぎ込みがちで自己肯定感が低いのに、こういった嫌な記憶を思い出すとより一層自信がなくなるんですよね…。
時間が止まったように感じる
うつ病になるまでは、毎日やることが多くて日々の進歩や移り変わりを存分に感じていましたが、鬱になってからは時が止まっているような感覚です。
僕は大学2年の途中でうつになりましたが、今でも自分だけその頃に取り残されているような感覚です。
もちろん、うつになって行動量が激減したとは言え、当時から今までの間には色んな出来事がありました。資格を取得したり、大学を卒業したり、ブログを始めたり。
しかし何を経験しても、あの頃から前に進めていないような感覚がつき纏うんです。
何を成せば前に進めるのか、今でもよく分からないまま日々を過ごしています。
テレビニュースが苦手になった
テレビのニュース番組って、基本的に事件や事故、その他社会問題など、ネガティブな情報ばかりを扱っていますよね。
うつ病以前は朝の時間にそういったニュースを見ても精神的にダメージを負うことはなかったのですが、今はニュースを見ると気分が落ち込みます。
人の不幸な話や社会的な理不尽さを色々目にするので、ただでさえ日常に楽しみを見出すのが困難なうつ状態の時はニュースを見るのは割と危険です。
あまりにも世間で起こっていることを知らなさすぎるのも問題なので今では全く見ないわけではないのですが、うつのどん底にいるような時はニュースは視聴しないことをおすすめします。
おわりに
改めてこうしてまとめてみると、本当にいろんな変化があったのだと気づきました。
うつになってから何年も経ち、ここに書いたことは今では多くが改善してきているのですが、まだ完全に元気とは言えない状態です。
どうしようもなかったので後悔しているわけじゃないですが、もしあの時うつになっていなかったら、今頃どんな人生だったんだろうかと、たまに考えてしまいます。
ひとそれぞれ症状は異なりますが、上記のような悪い変化を起こさないためにも、うつは予防するのが非常に大切ですね。
↓うつなど、やる気が出ない場合の対処法は以下で詳しく紹介しているので、こちらもぜひご覧ください↓
今回はうつ病に関して書いてみましたが、このブログでは他にも僕がプレイしたゲームのレビューやゲームコラムを中心に、その他雑記なども掲載しているので、興味がありましたら他の記事もご覧いただけるとお役に立てるかもしれません。
お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
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