2024年1月現在、Switchの通常モデルとPS4本体はほぼ同じ値段で売られていることから、この2つのゲーム機で迷われている方は多いのではないかと思います。
結論から言うと、個人的には“やや”Switchの方がおすすめです。
なぜなら現状PS4には家庭用ゲーム機としての独自の価値がほとんど無いからです。
製品寿命はおそらく同程度になる
あくまで個人的な予想ですが、SwitchとPS4の製品寿命(この先ソフトが供給される期間)はおそらく同程度になると思われます。
発売日を比べると、PS4は2013年11月、Switchは2017年3月となっており、PS4の方がかなり古いゲーム機になります。今から10年以上も前になりますね。
ではなぜ製品寿命が同程度かと言うと、PS4の方が性能が高いからです。
簡単にSwitchとPS4のスペックを比較してみると、以下のようになります。
Switch | PS4 | |
グラフィック処理性能(GPU) | 約400GFLOPS | 約1.8TFLOPS(1800GFLOPS) |
メモリ | 4GB | 8GB |
ストレージ | 32GB(有機ELモデルは64GB) | 500GB |
対応解像度 | 最大1080p | 最大1080p(PS4proは4K) |
対応フレームレート | 最大60fps | 最大60fps |
HDR | 無し | 有り |
ざっと見ただけでも、全体的にPS4の方が性能が高いことが分かると思います。
特にゲーム機においてグラフィック処理性能は重要で、PS4はSwitchの約4.5倍もの性能があるんですね。
このように、同じ程度の値段で売られていますが電子機器としての性能はPS4の方がかなり高いです。
また、SwitchとPS4はどちらも販売台数1億台を突破している大人気ゲーム機なので、人気度が低いことを理由にソフト供給がすぐに切り上げられることは無いと思います。
ちなみに、PS3はハードの設計が独自だったことや売上がPS4に比べて少ないなどの理由があったにも関わらず、2018年でもごく一部のソフトの供給は続きました(PS3の発売は2006年なので、12年間)。
PS4はすでに発売から10年以上経ちましたが、ハードの設計がシンプルなこと・売上が多いこと・PS4とPS5の性能差が比較的小さいことから、少なくともあと2年以上はそれなりの数のソフトが供給され続けると予想しています。
詳しいことは、下記の記事で紹介しているので、気になった方は御覧ください。
以上のことを総合的に考えると、機械としての性能が高いPS4と、発売時期が比較的新しく任天堂の現状最新機種であるSwitchは、ちょうど同じくらいまでソフトの供給が続いて同時期に寿命を終えると予想しています。
両者ともソフトラインナップは申し分ない
SwitchとPS4はどちらも発売からそれなりに時間が経っていますので、ソフトラインナップは非常に充実しています。
中でも、Switchはファーストである任天堂から販売されているタイトル、PS4は高性能を活かしたグラフィックの美しい重厚なゲームが非常に人気が高いです。
↓Switch専用ソフトの一覧が確認できる公式サイト↓
https://www.nintendo.co.jp/software/switch/index.html?sftab=nintendo
↓PS4の人気ソフトを確認できる公式サイト↓
https://www.playstation.com/ja-jp/ps4/ps4-games/
上記での性能の観点ではややPS4が有利でしたが、結局は自分のやりたいソフトがあるかどうかが重要ですよね。
SwitchとPS4では遊べるソフトが結構異なるので、ぜひ上記のサイトなどでチェックしてから検討するようにしてください。
もし現状遊びたいゲームが何か良くわからない、という場合でしたら、個人的にはSwitchをおすすめします。
そのような場合はおそらくゲームについてあまり詳しくない方でしょうし、性能の違いなどをそこまで考慮しないと思われるからです。
あと、任天堂製のソフトは間口が広い・比較的敷居が低いソフトが多いので、ゲームにあまり触れてこなかった人ようなライト層の方にもおすすめしやすい特徴があるからです。
PS4は劣化版PCになってしまった
実はソフトラインナップに関しては、かつてPS4もSwitchに負けないくらいPS4独占のソフトが充実していたんです。
しかしPS5発売以降、SIEの方針から様々なPS4独占ソフトがPCに次々と移植され、ほとんどのソフトはPCでも遊べるようになってしまいました。
おまけに後の項目で説明しているようにPCではオンラインプレイが無料なのですが、PS4では有料でしかも比較的高額です。
以前なら独占ソフトの豊富なSwitchとPS4それぞれに魅力があったのですが、現状PS4はPCの劣化版のような立ち位置になってしまい、万人におすすめしづらくなりました。
オンライン料金はSwitchの方が安い
(2024/6/18追記)
スマホやPCなどと違い、SwitchやPS4などの家庭用ゲーム機ではオンライン対戦・オンライン協力ゲームなどをプレイするために、ゲーム機本体やソフトの代金以外にも月額のオンライン料金を支払う必要があります。
これは初めて家庭用ゲーム機でオンラインゲームを遊ぼうと思っている方にはなかなか心理的に障壁となる部分だと思います。
スマホゲームなどは基本的にオンライン料金を追加で払う必要なんてないですからね。
商売の仕組み上仕方ない部分ではあります。
オンラインプレイを続ける限り毎月支払わなければいけないので消費者的にはなるべく安い方が嬉しいですが、残念ながらPS4でのオンライン料金はSwitchと比較すると高額です。
それぞれの最も安い基本的なプランの料金を表にまとめると以下のようになります。
Switch | PS4(エッセンシャル) | |
1ヶ月 | 306円 | 850円 |
3ヶ月 | 815円 | 2150円 |
12ヶ月 | 2400円 | 6800円 |
見ての通り、どの期間を選んでもPS4はSwitchの2倍以上の料金設定となっています。
PS4には一応オンラインに契約している限りずっと遊べるソフトが毎月特典で付いてくるなど、Switchには無いメリットもあるので単純には比較できませんが、特典のソフトは自分で選べるわけでもないのでメリットとしては弱い気がします。
当然オフラインの1人用ゲームのみを遊びたい場合には支払う必要はありませんが、オンラインゲームで遊びたい場合には月額料金にも注意してください。
実は少し前まではPSの12ヶ月のオンライン料金は今よりかなり安くなっており、且つ頻繁に大幅な割引セールが実施されていたので、Switchのオンライン料金と大差ない値段で契約することができていたんですが、元の料金の値上げとセールの頻度や割引率が悪化してしまったため、PSのオンライン料金の高さは明確な欠点になってしまいました。
今回は基本的なプランの比較のみを紹介しましたが、他にも旧作のソフトがサブスク形式で遊び放題になるなど、それぞれの機種でプランがいくつかあるので、詳しい情報は以下の公式サイトでご確認ください。
Nintendo Switch Onlineの情報
https://www.nintendo.com/jp/hardware/switch/onlineservice/index.html
PlayStation Plusの情報
https://www.playstation.com/ja-jp/ps-plus
どちらも性能に期待してはいけない
せっかく何万円もかけて新しいゲーム機を購入するのですから、人によっては高い性能を期待しているかもしれません。
しかし正直なところ、SwitchとPS4、どちらを購入するにしろ、その性能に期待してはいけません。
上記ではPS4の方が比較すると性能が高い、という話をしましたが、それはあくまでもSwitchと比較した場合の話です。
Switchは2017年発売、PS4は2013年発売ですから、電子機器の世界ではかなりの高齢者です。
少し調べてもらうとわかりますが、最近発売されたようなゲーミングPCなどに比較すればその性能はもう過去の話なんです。
もちろんゲーム専用機なので、OSは専用のものが用意されていますし、動作がもたつくようなことはまずありませんけど、ゲームのパフォーマンスや解像度の高さなどを期待して、2024年の今購入するのは危険です。
電子機器の世界で7年以上も前に発売されたものを買うのですから、流石に期待している方はいないと思いますが、念のため記しておきました。
もし4Kや高フレームレートなどの高い性能を期待してゲーム機を購入したいのなら、素直にゲーミングPCやPS5などを購入するのが無難です。
SwitchとPS4の主なメリット
SwitchのPS4に対する明確なメリットをまとめると以下が挙げられます。
- 携帯モードでどこでも遊べる
- ポケモンやどうぶつの森、マリオやゼルダなどのSwitch専用ソフト
- 消費電力が少ない
- オンライン料金が比較的安い
まずSwitchの特徴と言えば携帯モードですよね。
外出先や、家の中での寝転びながらのプレイなど、スマホのように自由な環境でプレイできるのが大きな魅力です。
テレビを専有しにくい子供にもメリットは大きいでしょうね。
また、認知度が高いポケモンやどうぶつの森などの任天堂独自のIPが強力なのも特徴です。
これらのソフトが遊びたいなら、Switch一択になりますね。
他にもあまり注目されませんが、Switchはほぼスマホのような構造なので、一般的な据え置きゲーム機に比べて消費電力が非常に少ないのも特徴です。
ゲームは比較的長時間プレイすることが多いですから、電気代を食わないのは個人的にはメリットだと思っています。
またオンラインゲームを遊ぶ場合、電気代と合わせてオンライン料金もPS4に比べて安いので、ランニングコストがかなり抑えられるのも魅力です。
Switch版とPS4/5版のソフトの選び方や違いについては、下記の記事で詳しく紹介しています。
一方、PS4のSwitchに対する明確なメリットをまとめると以下が挙げられます。
- トロフィー機能があり、やりこみ要素が充実している・ソフトを遊んだ記録が残せる
- 同価格だがSwitchよりも性能が高く機械としてのコスパは良い
- 海外製のゲームが比較的充実している
個人的にPS4で遊ぶメリットとして意外と大きいのが、トロフィー機能です。
PS4のソフトはほぼ全てにゲーム内のミッションの達成に応じてトロフィーが用意されているので、これがやりこみ要素として非常に優秀なんです。
トロフィーの一覧は後から見返すこともできるので、自分のプレイしてきたソフトの履歴が残るのも、コアなゲーマーなら嬉しいのではないでしょうか。
トロフィーについての詳しい情報は以下の記事で解説しているので、興味があればあわせて御覧ください。
また、PS4の魅力として欠かせないのはそのコストパフォーマンス。
円安や物価高の今、税抜き3万円以下でここまでの性能の機械が購入できるのは、SONYが赤字覚悟で本体をばらまいているからなんですね。
まあ安いと言っても発売直後に比べればお得感は薄いですが、同程度の性能のゲーミングPCをまともに一式揃えようと思ったら、OS代なども考えるとこの値段では到底賄えませんから、お買い得とは言えます。古いけど。
そしてSwitchと比較して海外製のゲームが充実しているのもPS4の特徴です。
供給元のSIEが海外の企業なので当たり前ですが、ファースト製・サードパーティ製問わず、海外のゲームが非常に充実しています。
日本国内で人気なゲームソフトはSwitchに多い印象ですが、海外のゲームは処理の重いソフトが多く、プレステの方がプレイヤー層も合っているため、必然的にPS4の方が供給が多いんですね。
結局どちらがおすすめなのか
色々知っている情報を書いてみましたが、結局SwitchとPS4のどちらがおすすめなのか、個人的見解を述べます。
上で紹介したように、製品寿命はおそらく同程度、ソフトラインナップもそれぞれの魅力があるのでこれらの点では優劣はつけられません。
その他の違いは1つ上の項目で記述したものになりますが、総合的に考えると、個人的にはややSwitchがおすすめです。
おそらく2024年の今悩んでいる人は、そもそも高性能なものを求めていない人が多いと考えられますし、PS4は現状ゲーミングPCの劣化版的なポジションなので、独自の価値が見出しづらいです。
一方、テレビモードと携帯モードなどを柔軟に切り替えられる点、ファーストの任天堂から発売されているSwitch独占ソフトの価値が非常に大きい点から、Switchには明確に他には変えられない価値があります。
とは言え、正直筆者も今のSwitchとPS4の価値はかなり拮抗していると思っていて、明確にSwitchがおすすめというわけではありません。
性能の高さや海外のサードパーティ製のソフトの充実度が人によっては大事な場合もあるでしょう。
結論のはっきりしない記事になってしまいますが、それくらい個人的に悩ましい2択なのです。
おわりに
SwitchとPS4を比較して、それぞれの購入の際決め手となるポイントは全部この記事で紹介したつもりです。
どちらもやや古いゲーム機になりますが、その分値段が手頃でソフトラインナップも非常に充実しているので2024年の今でも購入しようかと悩んでいる人が多いかと思います。
この記事で紹介した情報が、ゲーム機購入の一助になれば幸いです。
コメント