子供の頃、初めて触れたゲーム機はDSやWiiでした。
なのでこれらの世代のゲームは思い出補正で印象深く、今でも遊びたくなることが多いです。
しかし当然ながら最新のゲームと比べて陳腐に感じることも多いし、無料のゲームも飽和してる今、わざわざレトロゲームで遊びたくなるのはなぜなのか少し疑問にも思いました。
思い出があるから・安いからというのも大きな分かりやすい理由ですが、今回の記事ではそれ以外の個人的に薄っすら感じてる理由を綴ってみたいと思います。
理由1: 満足するまで浸れなかったから
当時色々なソフトを認知してはいたけど買ってもらえる本数や時間が限られていたので、昔遊べなかった分を取り戻すように大人になってから一時期夢中になっていました。
人が夢中になって取り組んできたものを離れて別のことへ時間や労力を使うようになる時に、外部の変化で仕方なく我慢しながら取り組む場合もあれば、関心が自然と離れていき次の何かを取り組む場合もあります。
どっちにしろ端から見れば同じ様に映るかもしれませんが、本人の心境としては全く違うはずです。
そして自分の場合、明らかに前者だったと思っています。
自分の意思とは関係なく周囲の変化でゲームは満足するまで続けることができませんでした。
満足と言ってもゲームは子どもにとっては最大級に面白すぎる(と思っている)ので、簡単には食べ過ぎくらいまで摂取することはできませんけどね…。
今の生活を送るまではずっとやりたいと思いつつもゲームに没頭なんてできず、どこか不満さがずっと引っかかっている心境で、毎日なだれ込んでくるやらなきゃいけないことを処理する状態でした。
どっぷり趣味に浸かれなかった感覚が、大人になって当時のゲーム機で遊びたかった欲を取り戻すように湧いて出てきてるんじゃないかと感じています。
理由2: 商売の匂いが薄れているから
大量生産・大量消費のおかげで今の社会は物が豊かな暮らしをしてますが、僕はこの経済活動のエネルギッシュな雰囲気はどこか怖さも感じてしまうところがあります。
大量の広告・大量の周辺グッズ・大量の動画・大量の記事、一つの作品に関連するだけでもあらゆる情報やサービスが無数に生まれるのはとても賑やかですが、反面その盛り上がりに疲労感も時々感じています。
全員とは言いませんが、ただ好きな人達だけで盛り上がってるわけじゃなく、やはり儲かるからついでにそういう盛り上がりに便乗し、生産側も肯定的に一体となって巨大な経済圏が出来上がってますよね。
そりゃ誰だって儲けなきゃ生きていけないわけですし仕方ないことです。
比較的近年のコンテンツ程この一連の熱を膨大にネット上で受け取ってしまうので、巨大ビジネスの矮小な客としての立場を痛感し、なんとか逆張りしたくなってしまうどうしようもない天邪鬼なんだと思います。
共同体感覚みたいなのが薄くて、不健康な精神状態なんでしょうね。
じゃあレトロゲームだって昔ってだけで同じ商売じゃんて話なんですが。
あくまで僕個人の心理的な話ですが、月日が浅い作品のブームに乗ることよりはまだ過去の作品、今ではゴミのような値段で投げ売りされてるレトロゲームの方が、消費者としてエスコートされて遊ばせてもらってる感覚がちょっと薄くて自分で選んで楽しんでるっていう自己満足感があるように思ってるんだと思います。
理由3: 選択の負荷が少ない
これは良いことですが、現在はゲームを作る・発売するということが少人数や個人でもできるくらいゲーム業界が発展しました。
そのおかげで1台のゲーム機で無数のソフトが発売されていて、ダウンロード版のみでのソフトを含めればとてつもない本数だと思います。
一方、その裏返しとして自分一人でソフトを吟味したり比較したりすることは難易度が上がったのではないかと思います。
売れてる人気ソフトは各プラットフォームやレビューサイトがまとめて紹介してくれたりしてるし、意識しなくても色々な場所で話題になるので普通に遊ぶのには全然困らないけれど、消費者個人で発売されているソフトの全体を把握するってことはもうかなり厳しいかと思います。
各ストアで端から端までよくスクロールしたりしてましたが、選択肢が増えたからこそ、「このソフトじゃなくても今の気分にもっとちょうどいいのが他にあるんじゃないの?」みたいに似たジャンルのソフトをあちこち比較するようになって時間を浪費してしまうことも多々ありました。
DSやWii、PSPの世代では比較するにしてもそこまで似たような候補のソフトがなく、なんなら「気になったソフトは全部やってみようかな」くらいに思えたりもしたけど、今のゲーム機のソフトでそんなプレイ時間は確保できないので、気軽にたまたま見つけたものを遊ぶっていう感覚をあまり持てなくなりました。
結果的に、多くの人気ゲームがシリーズ化して、既存の看板を目印に派生作品も迷わず選んでもらったほうが双方にメリットが大きい状態になってるのかなと思ったりします。
別にレトロゲーム機のソフトだけを選択肢にする必要は当然無いのですが、なんかレトロゲームを遊びたいときってソフトそのものよりも当時のゲーム機を触りたくて遊んでる気もするので、そういう時に今どきのソフトがあまり比較対象になっていないのかもしれません。
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