【アッシュと魔法の筆トロコンレビュー】雰囲気が最高な新感覚お絵描きゲーム！

今回はアッシュと魔法の筆をレビューしていきます。

実はストーリーをクリアしたのは随分前なのですが、先日ようやくトロコンできたのでこのタイミングで思い出しながらレビューすることにしました。

SIEのゲームだけあってしっかり作り込まれた良作でしたので、そんな本作の良い点を中心に紹介していきます。

ゲーム概要

本作の醍醐味はなんといってもお絵描き。

というわけで、本作では様々なデザインを自分好みに描くことができます。

とはいっても、完全に1から描くわけではなく、いくつか種類のあるデザインを選択して、長さや配置を考えて描くだけなので、絵心の無い方でも全く問題有りません。

お絵描きは町のあらゆる壁で描くことができるので、ストーリー進行をほったらかしてひたすら絵を描いているだけでも楽しめます。

また、お絵描きの手触り感も秀逸で、特に描いているときの効果音はなかなか聞いていて心地良いものでした。

メインとなるアクションなだけあって絵柄も味があって美しいので、視覚的に非常に楽しめました。

主人公は友達のいない少年ですが、魔法の筆により命を吹き込まれた「カイブツ」が友達になってくれます。

ストーリー上で多数のカイブツを描くことになりますが、このときもデザインを自分で考えて描けるので、自然と出来上がったカイブツに愛着を持ってしまいます。

自分で描いたものが活き活きと動き出す様子は、ゲームだからこそできることなので新感覚で楽しかったです。

また、カイブツは自分で描いたデザインに対して主人公に様々な反応を見せてくれるので、言葉は話さないものの、色々なコミュニケーションが取れるのも可愛らしく思いました。

個人的な好みですが、本作の舞台のデンスカの町の雰囲気はかなり好きですね。

寂れた哀愁漂う港の小さな町並み、そしてそこに描かれるカラフルなイラストのコントラストがよくできています。

町全体は色が無いというか全体的に暗めなんですけど、だからこそそこに主人公の魔法の筆で描かれるカラフルな明るいイラストやカイブツがよく映えるんですよね。

マップの広さ自体は小さめですが、その割には密度濃く色んな場所を冒険できるので、デザインや思い出のスケッチなどの収集物を集めるついでに色んな景色を楽しむことができます。

本作の登場人物は主に主人公といじめっ子たちだけで、最初は嫌な印象しかなかったいじめっ子たちにも色々な背景があることを知って少しずつ主人公との関係性が変わっていく様子が描かれています。

ある種王道なストーリーかもしれませんが、優しい気持ちになれるストーリーデザインはプレイしていて心地よくエンディングを迎えることができました。

本作は一応ストーリーを進める上でお絵描きをしたりカイブツと協力しながら謎解きをする場面がそれなりにあります。

しかし、そのほとんどが非常に分かりやすく、詰まることもなくサクサク進めることができました。

全年齢対象のゲームなので当たり前かもしれませんが、気軽にプレイできるという点でも万人におすすめできるタイトルとなっています。

ちなみに、わずかですが終盤では戦闘をする場面もあります。

本作では描くことのできるデザインは自分で収集する必要があります。

多くはストーリーを進めていれば簡単に見つかるものですが、中には非常に分かりにくい場所に隠されていることもあるので、コンプリートを目指す場合は少々大変です。

デザイン以外にも思い出のスケッチなどボリュームの割には収集物が比較的多いので、コンプリートを目指してプレイする場合は攻略サイトのお世話になると思います。

個人的には全ての収集物の場所やヒントがマップ上に示されていればよかったなあと思いました。

今回はSIEの数少ないCERO:Aタイトル、アッシュと魔法の筆を思い出しながらレビューしてみました。

あまりSIEはIPの育成にこだわる様子がないのか、こういった低年齢向けタイトルはほとんどがシリーズ化されない・もしくは発売する頻度が少ないですが、単発のタイトルとしても十分な完成度だったので、優しい気持ちになれる作品を求めている方にぜひおすすめいたします。

個人的に町の雰囲気がすごくお気に入りだったので、寂れた風景などの雰囲気が好きな方にもおすすめです。

お気に入り度: 80点/100点

プレイ時間: 約12時間

リンク

このブログでは他にも僕がプレイしたゲームのレビューやゲームコラムを中心に、その他雑記なども掲載しているので、興味がありましたら他の記事もご覧いただけるとお役に立てるかもしれません。

お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m