今回は2017年にカプコンから3DS向けに発売されたモンスターハンターXXをレビューしていきます。
この作品は2004年から続くモンスターハンターシリーズの集大成とも言える内容になっていて、一部を除きほとんどの大型モンスターが揃い踏みしており、元々ボリュームが多いモンスターハンターシリーズの中でも超大作といえる内容です。
一方で従来の仕様も良くも悪くも改善されず残っていたりするので、2017年のゲームとして見るとちょっと古臭く感じる部分もありました。
とはいえモンハンらしい骨太な難易度の狩りが思う存分楽しめる良作なのは間違いありません。
そんな本作の良いところを中心に紹介していくので、ぜひ最後までご覧ください。
ゲーム概要
発売日 | 2017年3月18日 |
対応ハード | 3DS, Switch |
ジャンル | アクション |
推定クリア時間 | 50~60時間以上 |
発売元 | CAPCOM |
良い点
過去最大の圧倒的なボリューム
本作はボリュームがとんでもないことになっています!
モンハンは2G以降、シリーズを追うごとに新たなモンスターが追加される一方で、一部のモンスターがリストラされることで雪だるま式にモンスター数が増えていくことはありませんでした。
しかしなんと、何を思ったのかXXでは今までに登場した大型モンスターのほとんどが参戦しているんですよ!
流石に全てのモンスターではありませんが、ごく一部のモンスターを除き合計90以上もの大型モンスターが集結しました。
これだけの規模のゲームというのも、なかなか世の中には少ないのではないでしょうか。
モンハンと言えば一体一体相手の行動パターンを熟知して挑むので、1体相手するのにもかなりの時間がかかります。
そんなモンスターが90以上、しかも下位・上位・G級と3種類もの難易度があるので、全部クリアしようと思ったら非常に長い時間遊ぶことができる物凄くコスパが良いソフトです。
個性豊かな狩猟スタイル×狩技
Xシリーズの特徴として狩猟スタイルと狩技というものがありますが、XXではXの4つの狩猟スタイルに加え新たにブレイヴスタイルとレンキンスタイルが追加されました。
合計6つもの狩猟スタイルの中から好きなものを選び、その中でもさらに狩技も多くの中から選べるので、プレイヤーごとの独自の狩猟スタイルを作り上げることができます。
当然今まで登場した14の武器種が使えますから、14×6=84種もの別々のアクション+狩技が存在するんです。
多すぎて1人で全て使いこなすのは流石に不可能だと思いますが、色々試してみて自分に合ったものを見つけるのは楽しいですね。
またそれまで使っていた武器やスタイルに飽きても、いくらでも他の武器種やスタイルが用意されているので、新鮮な楽しさが長く続くのも良いポイントです。
挑戦しがいのある二つ名モンスター
本作でのやりこみ要素として、二つ名モンスターというものがあります。
16段階のレベルごとに徐々に狩猟対象のモンスターが強くなっていくという一風変わったものになっていて、特に終盤のレベルになると過去作と比較しても最難関クラスのモンスターとのバトルを楽しむことができます。
あくまでやりこみ要素なのでエンディングまでにクリアする必要はありませんが、XXを長く楽しむ上では欠かせない、上級者向けのコンテンツです。
とはいうものの、そこまでゲームが上手くない筆者でも友人と協力すればなんとか最高レベルのモンスターを倒すことができたので、腕に自信がなくても十分に楽しめる要素となっています。
まだプレイしたことがない人は是非挑戦してみてください。
強敵とのバトルの緊張感や倒した後の達成感はもうホント凄いですし、このゲームシリーズの醍醐味なので多くの人に味わってほしいですね。
汎用性の高いラスボス装備
本作ではものすごい数の武器・防具が存在しますが、その中でもラスボスのアトラル・カの防具は汎用性が別格です。
詳しい性能は攻略サイトなどを見てもらえばいいですが、簡単に言えば、スキルを状況によって好きに変えることができるようになるんです。
モンハンにおいてスキルはかなり重要な要素でして、特にG級高難度のクエストを攻略する上ではかかせません。
もちろん他の防具でもスキルは発動できますが、普通は防具ごとに発動するスキルは決まっているんですよ。
しかしラスボスの装備ならば、お守りや珠が必要ではありますが、なんと4~5個程度のスキルを自由自在に発動させることができるんです!
今まではモンスター毎に全部着替えていた装備も、この防具1着でほとんどの局面に対応できるようになりました。
最強の防具、というわけではないのですが、便利さで言えばダントツの1位で、革命的な防具でしたね。
まあ自由にスキルが発動できる一方、神おまの発掘やスキル考案にめちゃくちゃ時間をかけてしまうデメリットもありましたが笑
惜しい点
ちょっとやりすぎな獰猛化モンスター
本作には通常のモンスターに加え、獰猛化モンスターという強化個体が存在しますが、これが非常にタフで厄介なんですよ。
まず疲れ知らずなのが厄介で、普通のモンスターならば疲労時に集中して攻撃できるのですが、獰猛化のモンスターの場合疲労状態にならないので攻撃のチャンスを見極めるのがめちゃくちゃ大変なんです。
まあそれだけならよりシビアな戦いができて楽しい面もあるのですが、問題はその体力の多さ。
村クエストならばマシですが、集会場のG級強化個体などはとてもじゃないですが1人で制限時間内にクリアできる気がしません。
XXの段階では参加人数によるモンスターの体力補正も無いので、ソロプレイを主体にしたい方は要注意です。
意図的に制限された狩猟スタイルの動作
Xシリーズの特徴の狩猟スタイルですが、ちょっと気になる点として、同じボタン操作でも特定の技がスタイルによっては出せないことがあるのが気になりました。
狩猟スタイルを差別化するために特定のアクションを使えなくしたりしているのだと思いますが、意図的にできない動作が増やされているのに違和感を覚えましたね。
ギルドスタイルならば今までと同じように多彩な技が出せますが、他のスタイルだと何かしらアクションが削られていることが多いので、ちょっともどかしかったです。
煩わしい旧式の各種動作
例えば回復薬を飲んだ後のガッツポーズとか、アイテムを採取する時にやたらと時間がかかったりとか、2017年のゲームとして見るとちょっと古臭く感じます。
まあモンハンらしいと言えばそうなのかもしれませんけれど、もっさり感が苦手な人は慣れるまで時間がかかるかもしれません。
おわりに
今回は3DSの超大作、モンスターハンターXXをレビューさせていただきました。
やり込もうと思えば物凄く長い時間遊ぶことができるので、コスパの良いソフトを求めている方にもオススメできます。
僕は勲章コンプリートを目指して今でも時々遊んでいますが、オンラインにはまだまだ人が多いので2023年の今からでも十分に楽しむことができますよ。
総合評価: 95点/100点
プレイ時間: 500時間以上
このブログでは他にも僕がプレイしたゲームのレビューやゲームコラムを中心に掲載しているので、興味がありましたら他の記事もご覧いただけるとお役に立てるかもしれません。
お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
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