注: この記事は2021年3月16日に筆者が運営する別のサイトで公開したものを本ブログへ移転したものです。
今回は3DSソフト「星のカービィ トリプルデラックス」についてレビューしていこうと思います。
任天堂の人気タイトルですので、すでに多くの方が遊んだことがあるかもしれませんが、まだ遊んだことがない人は参考にしていただけると幸いです。
人気タイトルですので、概要やゲームシステムについてはあまり触れず、実際に100%クリアしてみて感じた良い点・惜しい点を紹介します。
ストーリー
今作の舞台は浮遊大陸「フロラルド」。大きなツタを登ってどんどん上空へと冒険は進んでいきます。
今作では、なんと謎の敵にさらわれたデデデ大王を助けるという目的から物語は始まります。
デデデ大王は本作品でかなり優遇されており、カービィに並ぶ主人公かもしれません。プレイアブルキャラとして別モードでも登場します。
良い点
クセがなく、万人が楽しめる
本作は星のカービィメインシリーズであり、王道の横スクロールアクションといえます。僕自身3Dゲームよりも横スクロールゲームが主流だったころからゲームをしているので、これだよ、これこれって感じで期待していた通りのゲームでした。
程よい難易度のメインモード、歯ごたえのあるサブモードなどのやりこみ要素は、いろんな人におすすめ できます。アクションゲームが苦手な人も、本作は練習になるかもしれません。
迫力の映像表現
本作は3DS発売から3年後の発売であり、メーカーもまだまだ3D表現にこだわってゲームを制作していたので、ゲーム内でもしばしば奥行を意識した迫力のあるシーンが見られます。本作で代表的なのが画面の奥へ手前へ移動するシステム。謎解きにも大きく関わってきます。
ビッグバンカービィでは、使う場所は限られますが、ド派手になんでも吸い込んでしまいます。
せっかくなのでOFFにしてるであろう3D機能をオンにしてみるとより楽しめるかもしれません。
また、ジャイロ機能を使った直観的な仕掛けも存在します。
難しすぎないやりこみ要素
本作はコアなゲーマー向けのゲームではない(にしては難しい要素もあるけど)ため、100%クリアにすること自体はそう時間はかかりません。昨今のゲームにありがちな、特定のタイミングを逃すとリセットしない限り入手できない…なんて要素は無いので、安心して攻略サイトを見ずに自力で進みましょう。
一方で、カービィファイターズ、大王のデデデでデンといったサブゲームで最高スコアを取ろうと思ったら、ものすごく大変です。カービィファイターズはスマブラなどの格闘ゲーム経験者でも、最高難易度ですべてクリアするのは骨が折れると思います。
クリア率は低難易度でも加算されるので、あくまでチャレンジ要素としての位置づけなのでそこは安心。
ただ、真格闘王への道、これをクリアするのは本当に苦労しました…。
おそらく敵の強さは他の作品と一緒?なのだと思いますが、今作はトルネードなどのボス戦に強いコピー能力が無いため、かなりシビアな戦闘を要求されます。回復アイテムが少ないのでいかに被ダメージを抑えるかが重要になってきます。僕はどちらかといえばアクションゲームが好きな方なのですが、それでも20回以上失敗したと思います。
100%クリアするためには一番の鬼門になると思います。
意外と深い裏設定
僕はゲームを遊んでるうちは気づかなかったのですが、実は今作、深い裏設定があるんです。
ネタバレになるので全部は言えませんが、本作のラスボス:クィン・セクトニアとその側近:タランザには悲しい過去があり、それが原因で今回の事件に繋がっています。過去作「星のカービィ 鏡の大迷宮」に登場するディメンジョンミラーが関係していますす。
ボス戦の時に一時停止するとその背景について部分的に知ることができます。
気になる方は、他の方の解説動画もYouTubeにあるので調べてみてください。
実は星のカービィシリーズって、子供だけでなく大人も感動できる深い設定があるんですね。僕も最近まで知りませんでした。
惜しい点
キーホルダー集めが面倒
本作のやりこみ要素の一つとして、歴代のカービィキャラクターを模したキーホルダー集めがあります。金と銀のキーホルダーがステージごとに決まった場所にあるのですが、銀のキーホルダーが厄介なんですよね。
金のキーホルダーはステージごとに種類が固定なので一度入手すればおしまいなのですが、銀のキーホルダーは何が出るかはランダムになっています。
キーホルダー集めが終盤になってくると、同じものが何個もかぶるのでほんとにモヤモヤした気分になります。一応新しいものが少し出やすくなってるみたいですが、結局、キーホルダー集めがしやすいステージをホイールカービィで何度も何度も周回する…という作業になってしまいました。
いらないキーホルダーをいくつか集めれば、欲しいキーホルダー1つと交換できる、みたいなシステムがあれば嬉しかったですね。
ストーリーのボリュームは少な目
メインモードのストーリーは、ワールドが6種類、その中のステージは7つなので、合計42ステージしかありません。1ステージあたりそこそこの長さがあるので単純には比較できませんが、同じ横スクロールアクションのNewスーパーマリオシリーズがだいたい80以上のステージがあることを考えると、物足りなさを感じます。
前作の「星のカービィWii」はステージ数こそ少なかったですが、難易度の高い裏モードがあるので実質2倍のボリューム感がありました。今作はそういったモードが無いので、ちょっと寂しく感じましたね。
一応デデデ大王を操作して、ステージをまたいでタイムアタックする「デデデでゴー!」というモードがあるのですが、こちらはあくまでタイムアタックとなっているので、メインストーリーとは毛色が違います。
サブゲームとして、今ではメインソフトとしても販売されている「カービィファイターズ!」や、リズムゲームの「大王のデデデでデン」、お馴染み「格闘王への道」も収録されているので一定のボリュームは維持できていますが、もし僕が小学生で、このゲームを発売直後に定価で親に買ってもらっていたら、「もっとたくさん遊べる要素が欲しかったな…。」と思っていたに違いありません。
小学生にとってゲームソフトはなかなか簡単に買ってもらえるものではないと思うので、重要なポイントかと思います。
今では中古で安く購入できるので、そこまで問題にはならないですけどね。
メタナイトが登場しない
本作には星のカービィの人気キャラ、メタナイトがなぜか出てきません。似たようなボスキャラはいるのですが、本人ではないようです。
星のカービィウルトラスーパーデラックスのころからプレイアブルキャラとして度々登場していたのですが、今作ではリストラされています。
メタナイトは僕が星のカービィの中で一番好きなキャラなので、少し残念でした。
最後に
本作はデデデ大王が優遇されています。
メインストーリーでもまさかデデデ大王を助けに行くとは思いませんでしたし、デデデ大王を操作するサブモードが二つも登場します。
デデデファンには嬉しい内容となっています。
ストーリーも知れば知るほど楽しいですし、ゲームバランスもよく、まさに王道のカービィです。
カービィ、デデデファンはもちろん、アクションゲームに興味がある人は買って損はないと思います。
もしよろしければ、他にも実際にプレイしたゲームを紹介しているので、興味があれば見ていただけると嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました!
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